2012年1月8日日曜日

祇園花街で始業式2012

小寒に入り一層寒さも厳しい7日、各ご家庭は七草粥で無病息災を祝った。祇園界隈の花街では、芸舞妓が一年の精進誓う新春恒例の「始業式」が昨日行われた。ご贔屓のお茶屋に出入りする芸舞妓たち
正月7日は芸妓さんや舞妓さんが今年一年の技芸向上を誓うため、仕事始めに当たる『始業式』である。片手を上げてあいさつを交わす
芸舞妓たちは晴々とした顔である黒紋付き振り袖姿に稲穂のかんざしを挿した正装姿の約130人の舞妓さんや芸妓さんが「祇園甲部歌舞練場」に集合して誓いを新たに交わした。
落ち着きのある芸姑さん午後1時すぎ、花見小路の歌舞練場前は土曜日とあって身動き出来ないほどの混雑だった。式典後はお互いに新年のあいさつを交わしご神酒が振舞われた。四条を渡ってご贔屓のお茶屋に行く
歌舞練場から出た舞妓たち芸舞妓やおかみさんも代わる代わるに「おめでとうさんどす。ことしもよろしゅうおたのもうします」と新年のあいさつを交した。お姉はんを先頭に舞妓がつづく
舞妓さんの足元は乱れてた!各ご贔屓のお茶屋や置屋などにもあいさつに行くが、暖簾は信用と格式を表し家紋が用いられている。それを取り巻く様に艶やかな芸舞妓の姿を写真に納めようと大勢の写真愛好家らが集まりシャターを切り熱気に包まれた。
絵になる白川巽橋黒紋付き姿の芸妓や舞妓が「おめでとうさんどす」と技芸の師匠らと新年のあいさつを交わすたびに、髪に飾った稲穂が揺れ、艶やかな空気が漂う姿は晴れやかで凛とした風格でもある。
始業式は、祇園甲部以外に祇園東や先斗町、宮川町の4つの花街でも行われ、花街一帯は華やかな新春ムードに包まれていた。なお、北野上七軒は1月9日に行われる。

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