2009年8月25日火曜日

奈良 石上神宮(いそのかみじんぐう)

本殿(国宝)
石上神宮の楼門(重文)石上神宮は奈良天理市にある神社で別名・石上布都御魂神社とも云われておる。
日本最古の道「山の辺の道」の中間に位置し飛鳥から奈良へと続いている。
石上神宮は大和盆地、布留山(標高266m)の北西麓の高台に鎮座する。
日本最古の神社の一つで、飛鳥時代の豪族、物部氏の総氏神として健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就を守護神として信仰されてきた。摂社は出雲健雄神社で拝殿は(国宝)鳥居には祭神の布都御魂大神
布都御魂大神を主祭神とし、神体である布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)を祀っている。人物ではなく神剣・布都御魂である。
当神宮にはかって本殿はなく、拝殿後方の禁足地をご本地と称し、主祭神・諸神を祀っていたが明治時代に禁足地を発掘し、剣一振(素鐶頭太刀そかんとうのたち)が出土したのを期に、大正2年本殿が造営された。
また、百済国王から送られた七支刀(ななつのさやのたち/国宝)を収蔵していることから大和朝廷の武器庫であったという。禁足地は“布留社”のままで現存している。現在は楼門(国重要文化財)や拝殿(国宝)本殿(国宝)などが築かれている。
おや!なで丑が・・・?本殿ではご祈祷の最中だった当神宮神宝類は天神庫(あめのほくら)に保存されているがその量は莫大であったという。その後、中世衰退を辿り戦国時代の度重なる盗難によって宝物が散逸した。
この禁足地にある神庫(ほくら)に収められている七支刀を始め、鉄盾(重文)足利尊氏奉納と伝えられる兜を具した色々威腹巻(いろいろおどしはらまき/重文)、さらに禁足地発掘により出土した勾玉・管玉・環頭大刀柄頭等(重文)が神庫に収納されているという。なお、大晦日には神庫祭が行なわれる。摂社として出雲健雄神社もあり拝殿は(国宝)に指定されている。
烏骨鶏、卵は高価だが、産まずにいると言う暑い盛り木に登り鶏が休んでいたところで境内に入ると多くの鶏が放し飼いにされていた。
え~何故、鶏が・・・社務所で聴いた。
宮司の話によると40年位前、ちゃぼを放し飼いで飼育したところ増えた。石上神宮にペットを誰かが捨てて行ったものだった。次第にその数が増え現在に至る。いまでは餌も与えて飼われている。あの中華料理の烏骨鶏、卵も産まず10数羽いるという。時を告げる尾長鶏も、鳴声が近所の迷惑?しきりに鶏たち鳴く!鶏は野生化していて、猫や犬が目の前を通っても微動もしない。だが夜間は狸やキツネに襲われるためしっかり木に登って休むと言う。観光客の餌に慣らされているせいか人見知りしない鳥たちに、神聖な場に少々鳴声が煩く困惑した!飛鳥から奈良へと続く大和路アングルを替え、楼門
また、当神宮に不思議に思ったのは牛の置物があることでこれも話を聴いた。「健康長寿」の守護神で、氏子さん(丑歳)に因んで30年前、富山から運びお礼奉納したという。今では撫丑の如く、頭や足など痛い処を撫でられているそうだ。10年前氏子さんは他界したという。当神宮鏡池には伝説の魚といわれる「ワタカ(コイ科の魚)」が棲息している。ワタカは琵琶湖だが奈良では当池と東大寺だけと言う。
子供の試験のため天理を訪れたが、その間、石上神宮へ参詣した。
歴史の重みを感じながら山の辺の道を散策した。

石上神宮アクセス
近  鉄: 天理駅・JR桜井線天理駅より
      奈良交通バス20、24、28番乗車 石上神宮前下車すぐ(所要時間8分)
自動車:名阪国道、天理東インターを南下。
駐車場:無料
石上神宮の周辺地図                  

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