2009年4月24日金曜日

牡丹の乙訓寺

ぼたんは大輪の花を咲かせることから「百花の王」と言われる

真言宗「乙訓寺」京都府長岡京市にある真言宗・豊山派「乙訓寺」に行った。牡丹の寺として知られている。この地は、二千年前の弥生時代から多くの人が住んでいて聖徳太子は、この地に十一面観世音菩薩を本尊とする伽藍を建立させた。
創建の正確な時期は未詳だが、境内出土の瓦の年代から、長岡京造営以前、奈良時代の創建と推定されているそうだ。本堂を囲む色とりどりのぼたん
清純な白いぼたん延暦3(784)年垣武天皇が長岡京を造営した際、都の地鎮として大規模に増築されている。また藤原種継暗殺事件の首謀者の嫌疑をかけられた相良親王が幽閉された場所でもある。
弘法大師が一時住したともいわれ八幡明神の霊告をうけて合体の像を造り、毘沙門天像を刻んでは国家の豊楽を祈られた。講堂、大師のご起居されたと考えられる単独僧坊跡が発掘調査され、出土がわら等により、平安期に隆盛を極めていたことがわかっている。長谷寺より2000株が移植されている
黄色のぼたん永禄年間(1558~1569年)信長の兵火により一時衰微したが、元禄六年(1693年)五代将軍綱吉は、堂宇を再建して乙訓寺法度をつくり、寺領を寄せ徳川家の祈願寺とした。
長岡京が廃都となっても大規模な伽藍を擁し室町時代でも10を越す僧坊があったという。(事実、隣接する長岡京市立長岡第三小学校の大部分は学校建設前は寺の敷地であった) 塔頭
真紅のぼたんところで四月下旬から五月上旬にかけて牡丹が花ひらき、これに前後して、つつじも咲き陽春は花の寺と化する。乙訓寺の牡丹は、昭和の初めに本山の「長谷寺」から贈られた数本からスタートし、永い間住職が丹精込めて育て、いまや30品種2000株にもなり関西のボタン寺との異名がつくほどになった。紫ぼたん
牡丹園にて境内は色鮮やかな赤や紫・白に黄色等など美しい牡丹が花を咲かせて私たちの目を楽しませてくれる。たくさんの参詣者や観光客が牡丹を目当てに寺を訪れる。また、写真撮影はOKだが一脚・三脚使用は禁止。スケッチ等もお断りだ!弘法大師とぼたん   
桃色ぼたんなお、乙訓寺は場所もわかりにくいところなので注意が必要だ!
その他の写真
4月下旬~5月上旬
交 通は不便「シャトルバス(運賃100円)」利用した方がよい!
   シーズン中は長岡天満宮(文化センター前から)~乙訓寺 随時運行中! 
■車=名神高速「大山崎」IC~数分
住所 京都府長岡京市今里3-14-7
TEL 075-951-9759
拝観時間 8:00~17:00
入山料 300円
駐車場 あり
車の方は入り口手前に有料臨時駐車場(500円)を用意してある。

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