2009年4月23日木曜日

松尾大社 山吹まつり

境内を流れる一ノ井川沿いに山吹が約3000株が群生している
洛西の松尾大社は酒造の神として信仰をあつめ4月26日には松尾祭がある
京都洛西の松尾大社は平安遷都以前からの神社、平安期は賀茂神社と並び王城守護の社として大切にされ室町以降は境内亀ノ井の名水が酒に変った逸話もある。境内亀ノ井の名水があり汲みに来ていた
酒造の神として知られる松尾大社酒造の神として知られる松尾大社だが、関西一の八重咲き山吹の名所として知られておる。境内を流れる一ノ井川沿いに約3000株が群生し例年4月10日~5月5日まで「山吹まつり」が行われている。例年4月10日~5月5日まで「山吹まつり」が行われている
楼門の周りには山吹黄金色に輝く山吹はバラ科の低木で、桜が散る晩春に開花を迎える。新緑の葉を背に開いた花は黄金色に輝き、鮮やかでひときわ人目を引き付ける。
花の匂いはバラ科特有な高貴な香りがし、その優雅な姿と共に、つけられた花言葉は崇高(すうこう)気高い。一ノ井川沿いの山吹
一重の山吹日本と中国に原生分布し、今でも旧家の庭にはよく山吹をみかけるが、かつては枝の中心部分を占める髄(ずい)が、行灯(あんどん)などの灯心に利用されるなど重宝な植物であったという。現在、品種は「一重(ひとえ)」「八重(やえ)」「菊咲(きくざき)」の三種類で、八重咲き型が観賞用に好まれている。可愛いおじょうちゃん!
七重八重…綺麗に咲いた山吹ところで室町時代の武将で、江戸城を築城したことで名高い太田道灌(おおたどうかん)は、ある日鷹狩りに出た際、雨に降られたため近くの貧しい家を訪ねて蓑(みの)を貸してくれるよう申し入れたところ、若い女性が無言で山吹の花を一枝差し出したという。道灌は花を貰いに来たのではない、誠にけしからんと怒って帰ったという。後にこの話を聞いたある人が、八重山吹の花に実のならないことを、我が家に蓑が一つもない侘びしさに掛けて、風情ある古歌の心で伝えようとしたのだと道灌に教えたという。
その古歌とは、『七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞかなしき』
(兼明親王『後拾遺和歌集』)道灌は無学を恥じ、これより歌道に励んだという。 春風に黄金色に輝く八重咲きの山吹の花
亀から出るお水で口を・・・
一重の山吹は雌しべのすべてが結実することはまれで、数個の実を付けるが、八重咲きの山吹は結実しないという!
昔、子どもの頃、山吹の茎を折って中を取り出し、竹鉄砲の弾にしてあそんだ記憶がある。霊亀の滝
神幸祭神輿また、今年4月26日には松尾祭(神輿渡御祭)といって六基の神輿が西七条御前(七条御前下ル)各御旅所まで巡幸する神幸祭がある。ご本殿のご分霊を受けて、拝殿を三回まわった(拝殿廻し)後社頭を出発し松尾・桂の里を通り桂離宮横の桂川を対岸に向けて船で渡御する様子は勇壮華麗にして圧巻だ!!
蓬莱の庭
松尾大社の庭園は重森三玲により作庭され、曲水の庭、即興の庭、上古の庭、蓬莱の庭の四つの庭により成り立っていて、ひと味違ったユニークな趣向の庭。
上古の庭の裏手には珍しいシロヤマブキが咲いている。散り際も風情が・・・
さわやかな春風の中、山吹色の花が風にゆらゆら揺れる様は新鮮な春の息吹が感じとることができる。
境内には黄金色に輝く八重咲きの山吹の花が咲き乱れ大勢の参詣者や観光客が訪れている。

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