東山区清水寺では14、15日の両日、午後2時から観音加持による青龍会が行なわれたので14日行った。清水寺は普段でも参拝者が多く三ヶ日間連休が重なって門前町参道は人込みで溢れていた。
この清水寺の青龍会は2010年桜の咲くころ訪れて以来、久しぶりであった。
青龍会は、先頭の転法衆(てんぽうしゅう)が法螺貝を吹いて、行列が来たことを知らせる。
京都は、東に青龍(せいりゅう)、西に白虎(びゃっこ)、南に朱雀(すじゃく)、北に玄武(げんぶ)という四神相応(しじんそうおう)の地で守護されている。
清水寺は東山山系「青龍」の地を守ったという奥之院の祠に夜叉神(やしゃじん)が祀られ人々に厚く信仰されてきた。
古くから「清水の涌きあふれる音羽の滝に、観音様の化身である龍が夜ごと飛来して水を飲む」との伝えがあったという。
法螺貝の音とともに「転法衆」が先布令(さきぶれ)を行い会奉行(えぶぎょう)、加持を行う夜叉神(やしゃじん)が続いた。さらに四天王(してんのう)が青龍の前後を守護して、十六善神(じゅうろくぜんじん)が続いた。
勇壮に練り歩く大群会行(だいぐんえぎょう)の行道は、奥之院から本堂、青龍は西門前の石段で龍衆のダイナミックな動きに興味深々、その後、参拝者は夜又神からお加持を受けた。
手を合わせ幸福を祈る観音加持を司る夜叉神、青龍会の観音加持の行列は続いた。
西門前や仁王門の広場には大勢の参拝者、観光客らが龍のダイナミックな動きに興味深く眺めていた。
門前町一帯では、青龍の龍衆が土産店の中に出入りを繰り返えし、行道したあとの移動中にも、夜叉神の観音加持が受けられる。
これは観音の使者である青龍が、毎夜境内の「音羽の滝」に水を求めて飛来したとの伝承にちなんで2000年から始められた。
<青龍会 観音加持>
住所:京都市東山区清水1-294
電話:075-551-1234(清水寺)
拝観:高校生以上300円、小中学生200円 障害者手帳提示無料
交通:京阪「清水五条駅」から徒歩25分
市バス「五条坂」または「清水道」から徒歩10分
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