2013年6月4日火曜日

奥宮と結社 貴船神社

先日、毎年6月1日に行われる左京区の貴船神社の例祭は、本殿祭典から始まり、拝殿では舞楽が奉納、そして神輿は本宮を進発し奥宮へと向った。祭と奉納・出雲神楽のヤマタノオロチが口から火を吹いてとても面白く楽しく観覧させていただいた。
平安時代、「奥宮」が本社で境内には伝説にまつわる「舟形石」がある。樹木に囲まれた奥宮、拝殿と本殿。貴船神社は水や雨を司る「タカオノ神」で、五世紀初期、反正(はんせい)天皇の時代に、神武天皇の母「玉依姫命」が黄船に乗って大阪から淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって当地に上陸、祠を営んで水神を祀ったのが起こりであるという。
清らかな水は、心の中の汚れまでも清めてくれ、心身に元気が蘇ってきた。貴船神社の参道。貴船という地名、社名もこの黄船が起源であるという。
水占いする人たち。黒馬・白馬の像がある絵馬と和泉式部。平安の太古からえんむすびの名所としてしられる、中宮(なかみや)とも呼ばれる結社は、妹とともに嫁ぐことができなかったことを恥じた磐長姫命 (いわながひめのみこと)が、縁結びの神としてこの地に鎮座されたことが由来という。
中宮(なかみや)とも呼ばれる結社。自然が生んだとは思えない不思議な「天の磐船(あめのいわふね)」と結社にお参りした。結び文(むすびぶみ) に願いごとを書いて祈願すると縁結びが叶うと言われている。 あの歌人、和泉式部も夫婦円満の願いは叶えられと伝えられる。 縁結びは男女間の縁だけでなく、人と人、子授け、就職、入学、企業間等すべての縁結びにご利益があると伝えられている。 また船形の石「天の磐船(あめのいわふね)」と呼ばれる自然石は自然が生んだとは思えない不思議な神秘を感じた。
重さ43トン、貴船名石「つつみヶ岩」。夫の愛を取り戻そうと和泉式部、谷川で禊をして奥宮に参拝したという「思ひ川」。平安時代、「奥宮」が本社で境内には伝説にまつわる「舟形石」があり、小石を持ち帰ると航海安全のご利益があるという。
伝説の「舟形石」。貴船川沿いにユキノシタの花が綺麗に咲いていた。また巨大な龍穴もあり、本殿修理「文久年間1861~63」」の際、過ってノミを中に落としたところ、一天俄に掻き曇り突風が起こり、ノミを空中に吹き上げたという。
懇々と湧き出る清らかな水。花は八重でツツジの種類だろうか?境内の周辺にはカツラをはじめ高木が多く見られ自然遺産の宝庫で1985(昭和60)年京都市指定天然記念物になっている。僅か戸数20数軒の町でこれほどまでに盛大な祭礼をするのは深い歴史があるからとおもう。
初夏のモミジはエネルギーを与えてくれる。運気と心願成就のパワースポット開運の地である。キフネは古くは「気生根」とも云い、清らかな水は、心の中の汚れまでも清めてくれ、心身に元気が蘇ってきて、「気」は生きるためのエネルギーを与えてくれる。貴船神社は水の神の鎮まるところ、そこには運気と心願成就のパワースポット開運の地、あらためておもった。(6/1写真撮影)

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