12日、左京区の真如堂で菩提樹が見ごろだと言うのでさっそく、午後から入ってみた。2009年にも一度真如堂の菩提樹の花を見に来たことがある。6月、観光客もまばらなとき、淡黄色の小さな花が甘い香りを境内に漂わせている。
インドの菩提樹はクワ科だが、真如堂の菩提樹はもとより、日本の寺院に植えられている菩提樹は中国原産のシナノキ科で、両者は異なる種類という。
菩提樹は仏教三聖木の一つで、この木の下で釈迦が悟りを開かれたとされている。
仏教が中国に伝わった時、インドの菩提樹は中国では育たなかったので、これに似た葉を持つ中国原産のこの木を「菩提樹」と呼ぶようになったという。
真如堂の菩提樹の樹齢は200年から250年ともいって古木である。毎年6月半ば、葉脇から散房状の集散花を下向けに出し、淡黄色の香りよい花を咲かせる。
菩提樹の花はすぐに結実し、7~8ミリに生長して、秋には茶色く熟し、同堂では「実が2つ以上付いているものを財布に入れておくとお金が貯まる」などという言い伝えがあるという。また左側には沙羅の花が咲いている。夏椿といって沙羅とは別の種類の木で、朝に咲いて夕べに散るというはかなさから、仏教の無常観を表す花とされている。
釈迦入滅のとき、その四方を囲んで植えられていたのが沙羅双樹で、入滅と同時に枯れたと伝えられる。
独特の甘い香が漂う菩提樹の花を見上げ、綺麗なクリーム色の花は「区民の誇りの木」になっている。アジサイにつづく・・・
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