2012年10月17日水曜日

シュウメイギク(秋明菊)善峯寺

16日、雲ひとつない快晴の行楽日和、善峯寺の秋明菊が美しく咲いていると聞き、4年ぶりに出かけた。小塩山の南嶺の釈迦岳の中腹にあり、自分の住んでいる洛西NTからでも良く見える。西山・善峯寺は天台宗、西国三十三所第20番札所で本尊は千手観音菩薩である。通称 “松の寺”で西山宮、西山御坊とも呼ばれる名刹で門跡寺院である。
善峯寺は天台宗、西国三十三所第20番札所で本尊は千手観音菩薩である少し遅かったかもしれないが、八重の秋明菊が咲いていた1029(長元2)年、恵心僧都の弟子源算の開基と伝える。歴朝の崇敬厚く、白河天皇が諸堂を建立した。その後、青蓮院の宮が住したので「西山宮」と呼ばれた。後花園天皇が伽藍を改築し、往時には僧坊が50余に及んだが応仁の乱で焼亡した。
本堂に向かう参道の左右に、一重と八重のシュウメイギクが迎えてくれた10月6日から、本坊庭園が特別公開しているバスを下車、近道の“よしみね参道” 「この坂を上るからこそ、ご利益ある!」と参詣の方は思い馳せ、息を切らせながら東門に着いた。
白色の秋明菊が満開(本坊にて)善峯寺本坊玄関前の秋明菊堂宇の多くは江戸時代、徳川五代将軍綱吉の母・桂昌院により再建されたもので、左前方の木立の上には堂々とした立派な山門(元禄5年)が見えた。山門をくぐり、本堂に向かう参道の左右に一重と八重のシュウメイギクが迎えてくれた。
秋明菊が満開で布袋さんも笑顔?キク科ではなく、キンポウゲ科アネモネ属で境内至るところで淡いピンクも咲いている石段を上がると観音堂(本堂)、天然記念物の五葉の松は、波に泳ぐ龍のように見えるので、「遊龍の松(樹齢600年)」と呼ばれている。
奥の院に上る石段で風に吹かれながら秋明菊東屋がある、徳川五代将軍綱吉の母・桂昌院秋明菊は別名「貴船菊」とも言って、貴船近辺に多く自生していたという。キクという名が付いているがキク科ではなく、キンポウゲ科アネモネ属で境内至るところで淡紅紫色や淡いピンクや白色も咲いている。
通称 “松の寺”天然記念物の「遊龍の松(樹齢600年)」京都市街の眺望は快晴にも恵まれ素晴らしかった善峯寺の広い境内のあちらこちらには約1万本の秋明菊が植えら秋風に揺れていた。 白色や薄紅色の一重のものは園芸品種で、淡紅紫色ものはたくさんの花弁で菊?に似ている。特に本坊庭園の池の周辺に咲いた秋明菊が美しい。
本堂の観音堂は西国三十三所第20番札所、秋明菊が添える 境内のあちらこちらで秋明菊を観賞し、奥の院では爽やかな澄み切った空気を胸一杯に吸い込んだ。残念なことは今年の善峯寺訪問は4,5日遅かったかもしれない!
心が癒される善峯寺の参道あと1月もすれば紅葉で全山真っ赤に色鮮やかになる桂昌院ゆかりの寺、境内敷地は3万坪(10万㎡)で秋明菊を観賞、そして京都市街・大阪北部が眼下に一望出来た。回遊式庭園になっているので一周約40分で観られる。
<善峯寺・シュウメイギク>
『本坊庭園が特別公開』
期 間:10月6日~10月末頃(終了時期については未定)
交 通:阪急東向日町駅~阪急バス善峯寺行き、下車徒歩10分     
     注・善峯寺行きバスは毎時42分に運行している

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