gottuan's room
~ らくさいの三宝路 ~
2012年10月10日水曜日
大津祭 行列巡行 その3
つづく・・・秋晴れのもと、賑やかに奏でる曳山にはコンチキチンの笛や太鼓・鉦の祭囃子が流れ、約143,000人(大津祭曳山調べ)の大勢の見物客だった。6世紀ベルギー製ゴブラン織の見送り幕などの豪華絢爛な懸装品に飾られた13基の曳山が午前の部と午後の部に分かれて市内を巡行した。
午後からのメーンストリートは中央大通り、大津別院側には有料観覧席もあり見物客が多数来て1時45分の巡行‘からくり’を待っていた。 天孫神社の触れ太鼓が進み獅子が行き、父母に手を引かれたお稚児さんたちが進んだ。
本祭の特色は「からくり」にあって、巡行中、仕掛けられたその題材はそれぞれ違い、中国の故事や能、謡曲などから素材を得たものである。
からくり’は、どれもが興味深く拝見したが中でも石橋山の“唐獅子”や西王母山の“桃太郎”、月宮殿山の“鶴亀”の舞は好かった。殺生石山は美しい女官の顔が狐に変身し、西宮蛭子山はえびすさんが鯛を釣り上がる様は、まさにえびす顔であり猩々山や釜堀山も楽しく観ることかできた。
昔から大津祭は商人の旦那衆の祭として地元住民は2階の窓を開放し、天孫神社でお祓いを受けた厄除けちまきを投げ込んで貰うため、手を広げて待っていたというが、現在も一緒であった。
江戸時代に製作された絢爛華麗な曳山は約370年の歴史を誇り“動く文化財”として支えてきた。大津祭長柄衆の心意気がコンコンチキキンの囃子と見事な「からくり」を演じながら市内中心部を巡行した。
大津祭りは日吉大社の山王祭、長浜曳山祭とともに湖国三大祭のひとつに数えられ、滋賀無形民族文化財に指定されている。JR大津駅、中央大通りを徒歩約5分で天孫神社がある。(完)
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