2016年9月10日土曜日

上賀茂神社 烏相撲

9日、北区上賀茂神社で午前10時から葵祭の齋王代(西村和香さん)を向かえ、重陽の節句(ちょうようのせっく)の「烏相撲(からすずもう)」の神事が執りおこなわれた。
烏相撲は平安時代から続く伝統行事で、祭神の祖父「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」が神武天皇東征に際し、八咫烏(やたがらす)に姿を変えて先導したという故事があり、皇女・齋王が陪覧(ばいらん)したという結びつきが深いとされている。
第六十一代皇女・齋王代(葵祭・西村和香さん)は、楼門前の玉橋を渡った。
艶やかな十二単(じゅうにひとえ)に身を包んだ斎王代は神事のため本殿に参詣した。
あとに続く相撲童子たちは玉橋を渡り本殿へ元気よく向った。
午前11時、立砂(たてずな)のある細殿前に場所を移し、第六十一代皇女・齋王代、西村さんが殿上に上り、烏相撲の儀式があり、神職が土俵に円を二つ書き、その上を8の字形に歩いた。
土俵上でに「無言」ままで読まれ、齋王代の役目の儀式が行われた。
第六十一代皇女・齋王代、西村さんが受け取って黙読した。
白装束に烏帽子(えぼし)姿の刀祢(とね)と呼ばれる役が、立砂の前に小刻みに片足で2回3回横飛びしてカラスのようにピョンピョン跳ねながら弓矢や刀などを奉納した。
そして座って 、カラスのように「カーカーカー」「コーコーコー」と鳴き真似をする独特なユーモラスな神事である。
行司が相撲童子を引つれ、地元の氏子たちの真っ白な褌一丁姿で、斎王代の正面に進み出て礼を行った。
いよいよ烏相撲、禰宜方(ねぎかた)、祝方(ほうりかた)に分れ、行司の「まだまだ、ハッケヨーイ ノコッタ」の掛け声スタートした。
元気いっぱいの熱戦が繰り広げられた。
細殿では、葵祭の斎王代(西村さん)が見詰める中、烏相撲の取り組みが進んだ。

烏相撲は無病息災、五穀豊穣を感謝する伝統行事で1200年の歴史を今に伝えている。
齋王代、禿(かむろ)二名と二組の園児生が来ておられ記念写真を撮影していた。
第六十一代皇女・齋王代、西村さん、今日は暑い中、ご苦労さんでした。
古来宮中で行われた五節句の一つで、九という陽の数字が重なることから「重陽の節句」といい、この日に菊酒を飲んだり、菊花についた露で肌を拭ったりして災厄を祓い悪霊退治の信仰行事となったという。 (9/9撮影)

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