2011年12月3日土曜日

嵯峨野 宝筐院(ほうきょういん)の紅葉

京都・嵐山・嵯峨野は眼にも鮮やかな美しい真紅や黄金色の紅葉が楽しめる。嵯峨野宝筐院の紅葉も美しい寺で、とくに晩秋の散紅葉は格別素晴らしい。眼にも鮮やかな美しい赤色や黄色の紅葉が楽しめる
嵯峨野 宝筐院(ほうきょういん)の紅葉嵯峨釈迦堂前バス停下車すぐのところ、北側の“豆腐のモリカ水曜日が定休日”を横に見て、清涼寺(嵯峨釈迦堂)の大きな三門に拝礼、周辺は嵯峨野の住宅街で一見すると宝筐院をそのまま素通りしてしまいそうな感じを受ける。 本堂で寝転んで紅葉を観る
思わず感歎するような光景この宝筐院は、白川天皇開創と楠木正行(まさつら)足利義詮(よしあきら)の両菩提所である。平安時代に白河天皇の勅願寺として建立された臨済宗の寺院で山号は善入山(ぜんにゅうざん)といった。 宝筐院は楠木正行と足利義詮の両菩提所である
陽光がさしてモミジが生き生きと感じる当初は善入寺という寺名であったが、足利義政の代に、室町幕府二代将軍・足利義詮(よしあきら)の菩提寺であったこの寺を、彼の院号“宝筐院”にちなみ名を改められた。平安・鎌倉時代にかけては、数代にわたり皇族が入寺して住持となり、南北朝時代の貞和年間(1345~50)に夢窓国師の高弟の黙庵周禅師が入寺し衰退していた寺を復興させた。 本堂左側面からモミジを観賞
当初は善入寺という寺名であったが八代将軍・義政のとき宝筐院に改められた義詮と南朝の忠臣・楠木正行(まさつら)の菩提寺で、本尊は木造十一面千手観世音菩薩立像である。南北朝時代、敵味方に分かれた武将・楠木正行の首塚と、二代将軍・足利義詮の墓が仲良く並んでいる。これは義詮が正行の人柄を慕い、そばに葬るように遺言したためといわれる。真っ赤なモミジが印象的
数多くのモミジや苔が美しい先の四条畷の戦いで北朝方に敗れた楠木正行が、ここ善入寺に先に葬られていた、ところが義詮の遺言によって、敵であった楠木正行の傍に亡骸を埋葬した。正行の五輪石塔と義詮の宝筐印塔(墓)ある場所から紅葉を観賞した
観光客や参拝客は絶え間がない!北条氏の鎌倉幕府を倒すために戦った味方同士、忠義を貫き通した楠木正行の人柄が将軍・足利の心の支えになり「自分の逝去後、かねており敬慕していた観林寺(現在の宝筐院)の楠木正行の墓の傍らで眠らせてもらいたい」といい義詮は、正行の五輪石塔(墓)の横に宝筐印塔(墓)として葬られた。 まさに極楽浄土の感じがする
苔むす庭園に紅葉宝筐院の庭園はモミジが非常に美しく隠れた“紅葉の名所”として定評がある。境内に入ってみると参道は楓に包まれ竹林や苔が美しく多くのモミジやドウダンツツジが燃え盛り、晩秋にはみごとな紅葉を見せてくれる。見上げればモミジ・モミジ・モミジ
宝筐院の紅葉は隠れた名所だったが今は違う!宝筐院の枯山水はまた別の趣きがあり晩秋の頃、本堂から燃えるような紅葉の波が美しい姿をみせてくれる。
<宝筐院>
住    所:京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9-1
電  話:075-861-0610
拝観時間:9:00 ~17:00
拝観料金:400円 障害者300円
交    通:JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」徒歩20分
       市バス「嵯峨釈迦堂前」徒歩3分

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