2010年12月6日月曜日

洛北 三宅八幡神社

鳥居前に狛犬ならぬ「狛鳩」に気付く
本殿岩倉実相院に紅葉狩したとき、京都バスで三宅八幡宮前のバス停を通り過ぎ、帰り寄ってみた。また三宅八幡宮は叡山電鉄鞍馬線に乗り、八幡前駅下車徒歩2分のところにある。手水舎の赤い幕にも鳩の絵
西参道から拝殿・境内三宅八幡神社の歴史は古く、駒札によると推古天皇の時代、小野妹子(いもこ)が遣隋使として隋(中国)へ赴く途中、筑紫を過ぎる時、病に罹ったので宇佐八幡宮に参詣し平癒を祈願したら直ちに治ったので、妹子は帰朝後、報恩のため宇佐八幡宮を勧請したのが社の起源である。この付近の上高野には水利が引かれ、数多くの水車「唐臼」(からうす)が稼動していた。本殿脇、燈籠小さな鳩が置かれている。
祭神は、弥生時代の第15代・応神天皇とも伝えられている。当初、社殿は少し南の伊多太神社境内であったが、維新後に三宅八幡神社のみ現在地に移設された。境内東にある池畔、村の水車の紅葉
境内の池三宅八幡神社は俗に「虫八幡」と呼ばれ、子どもの疳の虫封じで知られている。また、田の虫除けの神ともいう。江戸末期頃から信仰を集め、それらの様子が絵馬として奉納されていて境内の絵馬堂で見られる。錆びた鐘らしきオブジェ
風俗研究資料として貴重な絵馬堂現在は、毎年9月15日に行われる例祭には子供連れの参詣者で賑わっている。また、神社の鳥居前に狛犬ならぬ「狛鳩」に気付く、鳩を神のお使いとして祀っており、境内の至る所に鳩のお印が見かけられて茶店にも「鳩餅」が売られていて名物という。
つづく
<洛北 三宅八幡神社>
住所:京都市左京区上高野三宅町22 電話:075-781-5003
拝観自由
交通:叡山電鉄鞍馬線「八幡前」下車、東へ徒歩約2分 
   京都バス 岩倉行き「八幡前」下車、東へ徒歩1分

0 件のコメント: