堀川寺ノ内を西に入った所にある日蓮宗の寺院「妙蓮寺(みょうれんじ)」は、宗祖日蓮上人より帝都弘通の遺命を受けた日像上人が1294(永仁2)年に創建された。今日1日午後2時半から3時10分まで法話と報恩大法要が営まれた。
お会式(おえしき)は、宗祖等の命日にあわせて行われる大法会である。
赤色の渡り廊下を進み、本堂に行って法話を聞いた。
日慶上人が再興、妙蓮寺と改め、その後、伏見宮家との関わりを深い日応僧正を迎えてから、皇室や将軍足利義尚らの参詣が多くなったという。
京都法華宗寺院はことごとく焼き討ちされ、妙蓮寺は他の寺院とともに堺へ移った。
秀吉の聚楽第造営のとき、現在地に移転した。
当時は、塔頭27ヶ院(現・8ヶ院)を有する大寺院であったが、1788 (天明8)年に起きた大火で類焼し、宝蔵・鐘楼を残すのみとなった。
十六羅漢石庭は、同寺の僧、玉淵坊日首の作で、白川砂に十六の石を配置し、北山杉を植え込んだ庭園である。
寺宝には「本阿弥光悦」の筆になる日蓮の立正安国論写本(重文)や妙蓮寺蔵松尾一切経(重文)などあり、画家の幸野楳嶺(こうのばいれい)や、赤穂義士の遺髪を納めた墓地がある。
日蓮上人の御報恩が1日に行われ、御会式法要が行なわれた。
(10/1撮影)
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