2015年11月6日金曜日

上七軒 襟替え

5日、北野天満宮の東門がある花街・上七軒で午後2時から、舞妓さんから芸妓さんになる「襟替え」があった。襟替えとは、二十歳になって舞妓さんを卒業し、着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟替え』といわれるもので、芸妓(げいこ)さんになる儀式である。
今日は置屋「市」さんの『市知(いちとも)』さんで襟替えが行われ、主役の市知さんは満面笑みを浮かべて、女衆(おんなし)さんとともに姿を魅せた。 
置屋「市」さん前では5,60人の写真愛好家が一斉にシャッターを切った。
女衆さんの先導で各御贔屓筋やお店を回り「今後ともご贔屓、おたのもうします」と挨拶した。 
女衆さんが『市知さんが襟替えのご挨拶にまいりました』と言うと、市知さんが「あかあさん、どうぞご贔屓に・・・」と挨拶、女将さんが「おめでとうさんどす、おきばりやす!」の声が聞えてきた。

舞妓時代は自分の髪型で「割れしのぶ」を結い上げ、2~3年後になると「お福(福髷)」に結いかえ、芸妓になる1週間から10日ぐらい前から、絢爛豪華な 「先笄(さっこう)」を結という。
舞妓さんはだらりの帯や華やかな衣装で唄や舞、三味線などの芸事を披露するが、15,6歳ごろから芸妓さんの見習い修行段階の人をいう。

修行一年目のとき上唇は口紅をぬらず、襟は可愛い赤い襟とする仕来たりがあるという。
ぽっくり「おこぼ(赤い鼻緒)」は、歩くと鈴が付けられている。襟足はお正月は三本にするが普段は二本である。
華やかな襟替え、上七軒芸妓組合や歌舞練場へも挨拶に行った。

市知さんは20歳と思えない落着きぶりで、黒紋付と鬘(かつら)が陽を浴びて光っていた。
稲荷神社の鳥居が絵になったが男性一人いた!
お茶屋では、“五つ団子”が「紋章」になっている。 また可愛い子から市知さんへの花束の贈呈があった。
カメラを担当した弟さん、市知さん、今日はご苦労さんでした。(11/5撮影)

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