紫宸殿に入る前に正面に朱色の承明門があり春興殿の前は広く、建春門前には蹴鞠が奉納されるところがある。
蹴鞠は今日午前10時からと11時の2回行われ、御所は無料席とあって人並みが溢れていた。
秋の陽射しの下、平安時代に貴族の間で流行した「蹴鞠」は、王朝衣装を身にまとった鞠人たちによって優雅に披露された。
鞠人たちが白い鞠を蹴り上げ、ラリーが続くたびに御所に集まった人たちは拍手と歓声があがった。
色鮮やかな水干に烏帽子(えぼし)の王朝装束をまとった「蹴鞠保存会」の会員が「アリ」「ヤア」「オウ」の掛け声とともにシカ革製の鞠(直径約20センチ、重さ約120グラム)を蹴り上げながら鞠を受け渡した。
下鴨神社(1月4日)と白峯神宮(7月7日)は観覧、御所の蹴鞠は初めてだった。
勝ち負けを争うものではなく、鞠人たちは一人ずつ鞠庭に出て行く、始まる前に、2~3回鞠を蹴って練習、蹴鞠開始を始めた。
貴族の間で自由に楽しむ遊びで制限時間もなく広まった蹴鞠は、飛鳥時代に中国から伝わってきたという。
繭形の鞠は思うように操れず、観客席に飛ぶこともあり空気も一杯に入っていなく競技は右足一本で蹴り方には様々な規則がある。
無料観覧席の人たちは4~5重の人垣で超満員、「蹴鞠」は色とりどりの水干(すいかん)に烏帽子(えぼし)袴の王朝装束をまとい京都の伝統行事が優雅に行われた。保存会員の皆さん、ご苦労さんでした。(11/1撮影)
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