2015年7月17日金曜日

祇園祭 長刀鉾 注連縄切り

台風の真っ只中、祇園祭の前祭は17日、ハイライト山鉾巡行が華麗に都大路で繰り広げられた。午前9時頃、四条烏丸辺りに集合した山鉾巡行を開始し、堺町で順番をチェックする「籤(くじ)改め」があり、籤改めは、応仁の乱後始まったもので巡行の先陣争いが絶えなかったことに始まる。
先頭を行く長刀鉾は「籤取らず」で、四条通麩屋町に張られた注連縄に向かってゆっくりと進んだ。
お稚児さんによる「注連縄切り」は見もので、山鉾巡行の中でも最大のハイライト、沿道の観客の人々は雨に煙る山鉾の雄姿を見つめていた。
長刀鉾のお稚児さんが凛とした表情で斎竹に張られた「注連縄」を見事、両手で太刀を振り上げて一気に断ち切った。
その瞬間、「お見事!!」と観衆からは拍手と歓声がわき起った。これにより神域の結界が解き放たれ、山鉾巡行が華麗に始まった。
長刀鉾のお稚児さんは、金の冠など鮮やかな装飾品を身につけ、おいらんで顔を白く塗りながら、この大役を務めた。

ヨ~イトセ~の掛け声で四条河原町交差点で向きを変える「辻回し」に入ったが、河原町交差点は身動きも取れないくらい超満員だった。

徒歩で場所を四条河原町から新町御池へ直行、雨は土砂降りだった。暫くすると先頭の長刀鉾は御池通、烏丸通へと進んだ。

御池通もお稚児さんを一目観ようとする大勢の人々たちで溢れていた。
祇園祭コンコンコンチキチンの祇園囃子は小止みなく続く雨で欠き消され様にになった。
長刀鉾のお稚児さんと二人の禿(かむろ)は大役はここまで、ヨ~イトセ~の掛け声で巨大な鉾は御池新町へ進み新町へとつづく・・・。(7/17撮影)

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