13日、祇園祭の前祭の山鉾巡行(17日)で先頭を進む長刀(なぎなた)鉾のお稚児さん、禿(かむろ)の二人が、祗園八坂神社を参拝し、「社参の儀」に臨んだ。
稚児「社参の儀」とは、お稚児さんが「神の使い」としての資格を得る儀式で、「お位もらい」とも言い、稚児は十万石の大名と同じ「正五位少将」のしるしとなる「杉守り」を授かるという。
午前10時、この日10歳の誕生日を迎えたお稚児さんの内藤颯大(そうだい)君は、金色の立烏帽子(たてえぼし)に水干(すいかん)姿で白馬に乗り、烏丸の町会所を出発した。
補佐役の禿(かむろ)2人や裃姿の長刀鉾保存会の役員らを従えて四条通を練り歩いて神社に向かった。
祗園祭を控え、観光客や市民等シャッターチャンスを逃すまいとあって祗園石段下は大勢集まった。
稚児らは南楼門(正門)11時到着後、長刀鉾保存会の役員と本殿に並び、神事が執り営まれ稚児らが神妙な面持ちでお祓いを受けた。
稚児は引き締まった表情で「杉守り」を受け取り、この日から神の使いとなり精進潔斎、汚れた地面に足をつけず、強力(ごうりき)の肩につかまり白馬に乗って移動した。
強力(ごうりき)と呼ばれる人の肩に乗って行うなど厳格な日々を過ごすことになる。
山鉾巡行までの間、稚児らは「神の使い」として扱われ、「女性が作ったものを食べない」「地面に足を着けない」などの決まりがある。
楼門(正門)で全員記念撮影し、境内にある中村楼で休憩(昼食)、お稚児さんは白馬に乗って入った。
馬は太秦東映映画村から拝借、名は(セサミ号)といって暴れん坊将軍に使われた馬と言う。
この日から稚児は、精進潔斎の毎日を送り17日の山鉾巡行を迎える。久世駒形稚児「社参の儀」につづく・・・。(7/13撮影)
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