京都嵐山の紅葉は、まさに今ピークを迎えていて、29日「野々宮」のバス停で降りて竹林の小路を通り大河内山荘へ向かった。ここは2009(平成21)年の5月にも訪れ緑豊かな庭園であったことを覚えているがNHKローカルニュースで紅葉が見ごろというので来てみた。
正門で1000円ところ半額で入場、野点券を頂きなかに入ったが紅葉と桜の赤色の葉とイチョウの黄色が重なり、素晴らしい景色を作りだしてくれている。
回遊式庭園の南方は嵐山を借景としたもので素晴らしく、大菩薩峠や丹下左膳などで大活躍した時代劇の大スターだった『大河内傳次郎』さんは出演料の大半をかけて敷地2万坪という広大な山荘(別荘)を創りあげた。
大河内山荘は百人一首で著名な小倉山の南面に、時代劇の名優・大河内傳次郎(1898~1962)さんが生涯をかけて、こつこつと築き上げたもので国指定文化財になっている。
傳次郎さんは、古都の霊峰に魅せられて消えることのない美を求めて、1931年(34歳)から64歳で逝去するまで30年の歳月に渡り、映画出演料の大半をこの庭の創造に注ぎ込んだ。
単に別荘というだけではなく、生命を凝縮した創作であり、中心は傳次郎さんが最も愛した「大乗閣」である。
大乗閣前の山荘で最も広い空間で、回遊式借景庭園では南に嵐山、遠く東山三十六峰には霊峰比叡山、大文字、徒然草ゆかりの双ヶ丘を眺めることができる。
また裏手に廻れば千光寺・大悲閣、小倉山、保津峡が見下ろせ古都の風光が見られる。
庭園は紅葉に囲まれた大乗閣や、草庵風の茶室(滴水庵)、お堂の持佛堂、展望台の月香亭などが点在し、石段の小道で結ばれている。紅葉のときなど四季折々の風情が楽しめる。
庭はで、特に春の桜、秋の紅葉の時季には良く、多くの観光客が訪れ、緋毛氈の床机で抹茶を一服所望、一休みできるように赤い毛氈を敷いた床机が何脚か置かれている。
庭園の一角に丹下左膳で一世を風靡した傳次郎さんの生涯と横顔を見ることができ「大河内傳次郎資料館」があり、活躍当時の写真などが見られる。
紅葉庭園(大河内山荘)は、時代劇の名優・大河内傳次郎さんの残した姿で是非訪れてほしいとおもった。
嵐山、祇王寺、二尊院、常寂光寺、滝口寺など名所も近くにありゴールデンコースの中の一つである。(11/29写真撮影)
<紅葉の大河内山荘>
住 所:京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町6
年中無休:午前9時~午後5時
入山料金:大人1000円(団体900円)小学生 500円 障害者 500円
(抹茶、菓子付き)
交 通:トロッコ嵐山駅下車すぐ。市バス「野々宮」バス停徒歩10分
※車いす不可
※お問合せ(075)872-2233
0 件のコメント:
コメントを投稿