勝林寺は、東福寺塔頭寺院の一つで1550(天文19)年に東福寺第二百五世住持であった高岳令松禅師によって、庵として創建されたという。本山東福寺の鬼門(北方)に位置することから「東福寺の毘沙門天(びしゃもんてん)」と呼ばれた。
普段は非公開だが11月15日~12月8日までの期間、「秋の特別拝観」が始っている。
毘沙門堂に安置されている、毘沙門天立像は平安時代の作で東福寺仏殿の天井内にひそかに安置されていたが、本年は、本尊・秘仏毘沙門天(伝 定朝作)の体内仏に250年前、江戸時代の京都の大仏師 清水隆慶が吉祥天・善膩師童子を付け加えた、深紅の厨子に納められている秘仏中の秘仏が特別に公開されている。次回公開は未定でその功徳は計り知れないと伝わる。
本堂は大壇那であった近衛家の大玄関を移築もので、境内には一切経を埋めた石塔があり、虎が月に吠える様子を表現した襖絵や仏像彫刻がある。
特に大玄関の傍にあった‘吉祥紅葉’が有名で、その美しさから「吉祥天」が宿る紅葉とされ「吉祥紅葉」のモミジは一際、圧巻であった。
勝林寺の毘沙門堂に安置されている毘沙門天立像の体内仏である毘沙門天三尊が、250年の時を経て御開帳、毘沙門天三尊は秘仏中の秘仏で、深紅の厨子に納められている。
日没後に昼夜入れ替えなしのライトアップ(11/15~30)が行われるほか毘沙門天曼荼羅なども特別公開されている。
(11/28写真撮影)
<東福寺塔頭 勝林寺>
日時:2013/11/15(金)~8(日)10:00~16:00受付終了
料金:大人600円・中学・高校生300円(寺宝の説明付き)障害者・無料
住所:京都市東山区本町15丁目795
駐車場:なし
電話:075-561-4311
交通:JR奈良線・京阪 「東福寺駅」下車、徒歩8分
市バス「東福寺」下車3分
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