2013年11月16日土曜日

洛西 金蔵寺(こんぞうじ)

16日早朝、いつもお世話になっているHさんが金蔵寺など紅葉を観に行うとお誘いを頂き、喜んで参加した。この道は、昨年来たが車両離合が困難、曲がりくねった細い道を通り、左・亀岡へ右・金蔵寺に通ずる。天台宗に属する金蔵寺は山号を「西岩倉山」という。

少し紅葉は早めで青葉が残っていた。風格のある仁王門が建っている。朝靄のなか、静寂と幻想的な金蔵寺が現れ、イチョウやモミジが秘かに話ししている感じさえした!既に紅葉狩りのカメラマン(参拝者)は2人ほど写真を撮影していた。
小塩山(642m)の中腹に、ひっそりと建つ金蔵寺。
小塩山(642m)の中腹に、ひっそりと建つ金蔵寺は、別名・西院天皇「淳和天皇(じゅんなてんのう)陵」や多くの歴史的遺産がある。
イチョウの大木。
急な石段を登るとモミジの枯葉がハラハラと舞い落ちていた。奈良時代初期の718(養老2)年に元正天皇の勅によって隆豊(りゅうほう)禅師が創建された古刹である。
本堂の南側に綺麗な真っ赤な紅葉。
正面の石段をさらに登って振り向くと、赤と緑の紅葉。風格のある仁王門「入山志納料200円」の札が置かれているだけで誰もいない・・・急な石段を登ると右手が護摩堂、左手は鐘楼、庫裡、客殿(西岩倉山)となっている。
モミジ越しに扁額見える!本堂は正面の石段をさらに登り、鮮やかな真紅のモミジカエデが目に飛び込んでくる。
写真コンテストでも出せるような光景!!
モミジのグラデーション・・・。法相宗と三輪宗の寺であったが衰微し、その後、天台宗に改まった。本尊、十一面千手観音菩薩像・向日明神は開祖・隆豊禅師が楠の木に天狗の爪で彫ったと伝えられる。
本堂裏のモミジと柿。
朝もやに日が射して至福のときを感じた!堂塔、伽藍は四十九院を擁する大寺院となったが、応仁の乱の火災で焼失し、再建を幾度となく繰り返し荒廃、現存する伽藍は1705(宝永2)年、江戸時代徳川幕府五代将軍徳川綱吉の生母「桂昌院」によって再建された。
愛宕大権現堂から見た紅葉。
本堂右手には開祖隆豊禅師と歴代の僧師を祀る開山堂がある。右奥の急な石段を登ると「愛宕大権現堂」、火防の守護仏として愛宕神社の本尊であったが、明治3年の神仏分離令によって、金蔵寺に遷座した。
隠れた紅葉の名所として知られ、山寺の素朴な風情が漂う。山内には遺跡が多く、隠れた紅葉の名所として知られ、山寺の素朴な風情が漂う、開山堂や本堂はモミジに埋もれるようにしてひっそりと佇んでいた。

紅葉は素晴らしく開山堂から西山を縦走、「淳和天皇(じゅんな)陵」やカタクリの花など観察できる。また仁王門前から下山すると3・5㌔で花の寺・勝持寺につづいていて健脚のハイカーなどお薦めである。
護摩堂の紅葉。ことしはまだ青葉が多くあと4・5日も経ったら山内はえも言われぬ真っ赤な紅葉が楽しめ、市内を一望できるスポットもある。花の寺につづく・・・
<金蔵寺の紅葉>
住   所:京都市西京区大原野石作町1639 電話:075-331-0023
拝観時間:9:00~17:00 
拝観料金:志納料・200円
交   通:JR東海道線「向日町」駅/阪急電車「東向日」駅から阪急バスで              
                終点「南春日町」下車徒歩約60分~70分
                阪急電車「桂」駅東口前から京阪京都交通バスにて「大原野・長峰」           
        終点の「長峰」下車徒歩約50~60分

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