祇園甲部 襟替え

25日10:30ごろ、知恩院の濡髪大明神や紅葉があるのでぶらぶらと祇園界隈に行ってみたが末吉町で舞妓さんの「襟（えり）かえ」があるとの情報を耳にした。

舞妓さんは、だらりの帯や華やかな衣装で唄や踊り三味線などの芸事を披露するが、着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟替え』といわれるもので、二十歳になって舞妓を卒業、芸妓（げいこ）さんになる儀式である。

修業一年目のとき、上唇は口紅をぬらず、襟は可愛い赤い襟とし、襟足は普段は二本で、お正月や特別なときは三本にするという。

舞妓さんになるため15，6歳ごろから見習修業の人をいって、祇園甲部や宮川町、祇園東、先斗町など北野の上七軒を併せれば京都五花街となって華やかになる。

予報は雨だったが何とか持ちこたえてくれ正午過ぎ、置屋「柴田」さんにはご祝儀を持ったお姐さんたちの出入りがあり、既に髪型の「先笄（さっこう）」が届いていた。

主役、豆まる（まめまる）さんは12時20分ごろ姿を魅せ、髪型「先笄（さっこう）」は好く似合っていて末吉町通りの「みの家」の前で記念の写真撮影をした。

雨空のためかカメラマンは少ない2，30？人、シャッターをバシャバシャと切った。カメラマンからも「豆まるさん、おめでとうさん、大入り繁盛・・・」と声が掛けられた。

大和大路通りを北へ新橋通から芸姑、豆まるさんは、これから各お茶屋さんやお店を男衆（おとこし）さんと一緒に回り「今後ともご贔屓におたのもうします」と挨拶した。

だがポツリポツリを小雨が降ってきたが、番傘を用意した男衆さんと豆まるさんは一軒、また一軒と挨拶をした。

房の家ではポーズを取り、その後、白川橋ではたくさんのギャラリーが見詰るなか、雨は本降りとなり、先を急いで四条花見小路、一力亭に挨拶をした。

男衆さんが『襟替えのご挨拶にまいりました』とお茶屋の中に入ってからいうと「柴田」の豆まるさんが「どうぞご贔屓に・・・」と挨拶をして、女将が『おめでとうさんどす、おきばりやす』の声が響いて来た。 八坂女紅場学園は月曜日でお稽古があり、舞妓時代は技芸向上の精進を誓ったなかである。

華やかな襟替え、時期は20歳前後の場合が多く芸妓さんになる１週間から10日ぐらい前から、絢爛豪華な「先笄（さっこう）」を結という。

男衆さんと豆まるさんは雨にも負けず花見小路通りを南下して挨拶に回った。豆まるさん、「雨降って地固まる・・・」の諺道理、ハッピーなことが起きますように！！（11/25写真撮影）