2012年6月4日月曜日

祇園放生会(白川巽橋)

放生会は、“生き物の恵みに感謝する”儀式 3日、京都祇園の辰巳大明神前で“生き物の恵みに感謝する”祇園放生会が営まれた。 放生会は、殺生を戒める儀式で人間の食べ物として口にする生き物を供養するために毎年開いている。
11時から始まった放生会は、辰巳大明神前で組まれた特設ステージでの軽快なジャズや尺八の音色が奉納演奏された。引き続き比叡山、慈光院・栢木寛照住職の「放生会」について法話があった。おわると辰巳大明神前の祭壇で、比叡山明王堂の光永圓道大阿闍梨が読経をいたし奉修が営まれた。
祇園の辰巳大明神前で舞妓さんがスタンバイ観光客や写真愛好家のために舞妓さんはポーズを撮ってくれた 比叡山の光永圓道大阿闍梨が念仏を唱え、巽橋上で手桶にアユを放し、静かに手を合わせた 昨年までは金魚を放流していたが東日本大震災や祇園暴走事故を受けて血の色を連想させないアユに変わったという
12時半過ぎ、大阿闍梨・回峰行者と舞妓さん、一般市民が手桶にアユの稚魚を10~20匹ほど入れ巽橋から白川に約2000匹が次々に放流された。手桶にアユの稚魚を10~20匹ほど入れ巽橋から白川に約2000匹が次々に放流された 微笑ましい笑顔
本来は鯉の放流だったが1993(平成5)年から稚魚に変わり、昨年までは金魚を放流していたが東日本大震災や祇園暴走事故を受けて血の色を連想させないアユに変わったという。
子どものアオサギは狩は下手で10回中、やっと3回成功した 水を得、群れをなして泳ぐ稚アユたち 各地でも多くの放生会が行われているが、比叡山の大阿闍梨が下山されて奉修をされるのは「祇園放生会」だけという。なお比叡山の大阿闍梨の写真撮影は禁止されている。集まった一般市民の方々も念仏を唱えながら手桶で巽橋の上から放し、静かに手を合わせた。
係りの女性も写真撮影する 係りの女性、笑顔が素敵だった 普段でも観光客で賑わう場所、この祇園の地を末永く魚鳥類と人間が憩い共生の場とし、慈悲と功徳を願う法会に舞妓さんも放生会に手を合わせていた。
お疲れさんでした 祇園白川の巽橋を渡る舞妓さん 京都観光スポットとして有名な祇園白川・巽橋、舞妓さんが絵になる風景に観光客や写真愛好家で一時は身動きが取れないほどの大混雑になった。
お茶屋の女将さんと和やかに・・・ 女将さんと別れ、会釈する 京都祇園の風情ある白川・巽橋周辺の佇まいに、朝から大勢の人々が集まり大変な賑わいだった。
<祇園放生会>
場所:祇園白川巽橋・辰巳大明神前    (東山区花見小路通新橋西入ル)
日時:6月3日(日)午前11時~
交通:京阪電車「四条」駅下車徒歩5分

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