ホンカンゾウはユリ科で蕾や葉・根は解熱や利尿によいというがもちろん観賞用にもなっている。また京都は「八ツ橋」が有名でその中にニッキがあるが、ニッケイ(ニッキ)の樹皮は生薬であり、発汗・発散・健胃作用があると話していた。京都の八ツ橋は今、輸入で日本には木が余り無い・・・さわやかな風味のあるシナモンや樟脳はクスノキから採れるが違うものである。
オゼコウボネも絶滅危惧で根茎は滋養強壮のスイレン科である。山形地方はベニバナの盛んな栽培で有名だが紅色染料や食用油など太古の昔から日本で使われている。ご婦人の冷え性、更年期障害などの血行障害に用いられる。
また、オケラ(朮)は正月、その火を縄に移して消えないように振りながら持ち帰り、神棚や仏壇に灯し、元日のお雑煮を作って一年の無病息災を祈る。おけらは” 厄除け”の植物で根茎は生薬でもある。ゴマノハグサ科のカイケイジオウは根が芋になり補血・強壮・解熱作用がある。
カラスビシャクは女性妊娠の鎮吐作用を整えるという。半夏の時期、ハトが来るのでネットをしていた。最後は漢方園を回った、マオウは葛根湯に、黄連解毒湯やアカネ科のカギカズラは葉の着く節ごとに「カギ」が付き、二本が対になって出る節と一本だけ出る節が交互に現れる。約1時間半、係員の方の詳しい説明を聞いて薬用植物園を廻って見学は終了した。
昼近くになり蒸し暑い気候になった。係の方に感謝のお礼を述べて小磯良平画伯のオリジナル絵葉書と月桂樹の葉を頂き帰った。今回薬用植物園へ来たのは私は初めてで、ブログ友は4,5回目だといっていたが、中々良いところで機会があったらぜひ誘ってもらいたいと思った。(完)
<京都薬用植物園>
住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町11 電話:075-781-6111
見学:事前=予約必要(春・夏・秋3回)
交通:地下鉄烏丸線松ヶ崎駅
市バス北8番一乗寺清水町下車徒歩15分
叡山電車 修学院駅下車徒歩15分
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