南禅寺は臨済宗南禅寺派大本山の寺院で、正式名称は「太平興国南禅禅寺」で山号は瑞龍山、京都五山の上位(五山第一位の天龍寺よりさらに上に位置する)の別格扱いの寺で、日本の禅寺のなかで最も高い格式を誇っている。
亀山天皇は山水明媚の景勝をこよなく愛され離宮禅林寺殿を営まれた。約10万坪に七堂伽藍を構え、塔頭12ヶ寺を擁する寺で、皇室の発願になる禅寺としては日本で最初のものという。南禅寺の本尊は釈迦如来で開基は亀山法皇が1264(文永元)年に離宮が発祥で、1291(正応4)年に禅林寺殿と名付けられ開山は大明国師、その年の12月入滅し法皇は南院国師を第2世として選任した。
その後、国師は「瑞龍山太平興国南禅禅寺」の勅額を賜り、禅林寺殿の寺号を南禅寺に改称した。1334(建武元)年、後醍醐天皇は南禅寺を京都五山の第一とした。その後、1385(至徳3)年将軍足利義満は自ら建立した相国寺を五山の第二として位置し、南禅寺を五山の「別格」とした。約4万5千坪の広大な境内に禅宗様式の伽藍や塔頭寺院が点在している。
南禅寺の三門は、“天下竜門”と呼ばれ、上層の楼を五鳳楼といって日本三大門のひとつ、歌舞伎「楼門五三桐」で石川五右衛門が「絶景かな」と大見得を切る舞台としてあまりにも有名だが、高さ22mの三門に登ると京都市内を一望できる。
楼上から見下ろすと眼下に赤や黄色に色づいた紅葉が艶やかな景色を織りなしている。また三門前の右方の巨大な石灯籠は高さ6mで東洋一で佐久間玄藩の片灯篭と呼んでいる。
裏山の広大な禅林は東山五山の上に列せられる南禅寺は室町時代には塔頭60カ寺、僧侶千人を超えたと云う、広大な境内に壮大美麗な建物が豊富な境内の紅葉を散策し、伝統ある東山南禅寺の紅葉が見頃を迎えている。
水路閣周辺にも紅葉が見られ、塔頭・南禅院も手帳提示で障害者無料で拝観できる。つづく・・・
<南禅寺>
住 所:京都市左京南禅寺福地町86 電話075-771-0365
拝観時間:8:40~17:00 (12~2月は16:30まで)
拝観料金:三門と方丈 大人500円 南禅院 大人300円・障害者無料
(境内拝観自由)
交 通:地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩15分
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