2011年12月6日火曜日

洛東・真如堂

左京区の真如堂は比叡山延暦寺を本山とする天台宗の寺院で正しくは「鈴聲山真正極楽寺(れいしょうざんしんしょう)」という。参詣し紅葉を楽しむ人々
真如堂の総門は「赤門」と呼ばれている真如堂の総門は、赤く塗られているところから「赤門」と呼ばれて元禄年間に建立された。敷居がないのは、神楽岡の神々(別名・吉田山)が毎夜当寺に参詣する際につまずかないようするためだとの伝説があるという。高い木の黄金色の紅葉 
本堂の左側の真っ赤な紅葉真如堂は、桜と紅葉の名所で春秋の季節には大勢の市民や観光客で賑わうが、オフには地元の方がのんびりとお参りや散策に訪れるような庶民的な寺である。
東山の山々を借景に広々とした境内には、本堂や三重塔、鐘楼堂などが建ち並んでいる。本堂左横の池の中島に「赤崎弁天」の小さな祠がある
千體地蔵尊に真っ赤に映る紅葉984(永観2)年、平安初期に比叡山の僧、戒算上人が、比叡山常行堂の本尊・阿弥陀如来立像を東三條女院の離宮があった現在の地に移して安置したのが、真如堂の始まりである。多くの念仏行者の信仰を集め、また庶民、とりわけ女性の篤い帰依を受けていたが、応仁の乱(1467)の戦火で焼失した。
本尊は難を逃れ、比叡山や大津など市内を数ヵ所転々した後、1693(元禄6)年220余年の歳月を費やしてようやく旧・洛東の地に再建された。
鬼瓦ときれいな紅葉本尊をはじめ伽藍の多くはこの頃造立されたもので、もともと本堂の呼び名であった「真如堂」は、その名のとおり、御利益は極楽往生で、参拝者の方から親しまれている。燃えるような紅葉
本堂の右裏手真如堂といえばもっとも印象的な三重塔(法華塔)だが宝暦年間(1751~1763)に建立、高さ約30m、1817 (文化14) 年に再建された。修理は1943(昭和9)年に加えられた。参詣訪れた方たちは思い思いに記念写真を撮っていた
真如堂は無料だから好い紅葉シーズンなどには床机が並び、抹茶や甘酒の接待が行われる「茶所」、昔ながらの建物、床机に掛けられた赤い毛氈を敷き、抹茶を楽しんでいた。
建物の中心に仏間があり、一光三尊の善光寺如来の御分身が祀られている。三重塔の道を隔てた南側に縣井(あがたい)観音の宝形造のお堂がある。陽光はあたり幾重にも紅葉が重なって観える
善光寺如来の御分身が祀られている茶所で本堂左横の池の中島に「赤崎弁天」の小さな祠がある。また右側から裏手に周ったがその紅葉は日差しを浴びて輝いていた。
境内を一巡し、鮮やかな朱色に輝くモミジを観ながら三年ぶりで散策した。かつて穴場的な紅葉名所だったが人気が急上昇、人の波がおしよせている。絨毯のように広がり格別だった
高雄紅葉のパレード紅葉のピーク時も素敵だが12月になると散紅葉が絨毯のように広がり格別の紅葉のフィナーレを楽しめる。
<真如堂>
場  所:京都市左京区浄土寺真如町82 電話:075-771-0915
拝観時間:午前9:00~午後4:00
拝観料金:500円(身障者:無料)
交  通:市バス真如堂前下車、徒歩10分
駐 車 場:あり(秋のみ500円)

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