つづく・・・師走に入ると街中のクリスマスムードが高まってイルミネーションでデコレートされた金銀の木々が眩しく光を感じる。京都府立植物園は、東は比叡山、西は鴨川の清流、北は北山連峰を背景とした景勝地にあって1924 (大正13) 年1月1日に開園した。
戦後の混乱を経て1946(昭和21)年から12年間の長い期間一時閉園したが、1961(昭和36)年再スタートを切って日本最初の代表的な公立植物園である。
総面積約24万㎡、収集栽培植物は約1万2000種もあり、広大な中央芝生地や梅・桜、バラ園、日本の森植物生態園などがある。
また自慢の一つとして1992(平成4)年4月にオープンした大観覧温室がある。
観覧温室の外観は、池に浮かんだ金閣寺のイメージと北山連峰のシルエットを取り入れたデザインになっている。内部は回遊式で次々と景観が変わり、一巡すると熱帯の様々な植物がゾーンごとに植栽され観賞できる日本最大級の温室である。この時季は観覧温室夜間開園とクリスマス・イルミネーションが15日から24日までの10日間開催され京都府民や各地の方々が来場されている。
北山門広場の高さ約15mのトウカエデも光をまとった姿は凛々しく、照明の変る噴水が彩を添えた。園内は巨大なクリスマスツリーやトナカイの馬車、チューリップなど、キラキラ輝き光るファンタジーに感激、彩られたイルミネーションに、訪れたカップルや家族連れらは笑顔を魅せていた。園路には約10万球のLEDなどのイルミネーションで飾られ、照明を抑えた観覧温室内ではポインセチア展も開かれた。昼間とは違った趣で、幻想的な雰囲気の中で鮮やかな赤のボインセチアがクリスマスムードを高めていた。
正門側のハリモミのイルミネーションも、まさに本物のクリスマスツリー、暗闇に樹木がライトアップ・水墨画のような雰囲気をかもしだす冬の植物園である!
憩いの場、教養の場としてその姿を一新している京都府立植物園は四季を通じて様々な植物が楽しめる。特に植物園会館での京都ノートルダム女子大学によるハンドベルコンサートは、今年起きた東日本大震災の被災地を思う心情から戸惑ったが7曲選び追悼した。また氷の彫刻などの催しもある。
心温まる冬の京都府立植物園クリスマス・イルミネーションは24日まで、植物の観賞を通じて一般の方々にも愛され府民の憩いの場として公開している。(完)
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