2012年8月29日水曜日

故郷紀行 千葉家の曲がり家・遠野市

つづく・・・遠野の道の駅で友と遅い昼食をとり、大迫町へ向けて出発した。曲がり家の千葉住宅は遠野から盛岡へ向かうR396の右手にあり僅か5,6分で到着した。
小城を思わせるような屋敷構えだった遠野市、千葉家の曲がり家(重要文化財)見晴らしの良い小高い丘の中腹に石垣を築き、曲がり家の最盛期に建てられ、小城を思わせるような屋敷構えだった。
正一位稲荷大明神、屋敷の中に社があった江戸時代から格式のある千葉家の曲がり家千葉家は現在も住宅として使用されていて、家は人が住むことによって命脈が保たれている。現在は敷地と建物の一部が公開されている。付属建物や石垣などを含め、屋敷構えがよく残されており、2007年に建物と宅地が国の重要文化財に指定された。
遠野物語にもなったL字型の建築様式2007年には国の重要文化財に指定されている
千葉家住宅は江戸時代の南部地方特有の母屋(住居)と馬屋を平面L字形に連結した農家建築『曲り家』を代表する建物として知られている。 石垣の上にそびえるこの曲がり家は総面積が163坪もあり、かっては作男の15人をふくめ25人の家族が住み、馬20頭も同じ屋根の下で生活していた。厚さ約1メートルのカヤぶき屋根の葺き替えには約20日間かかり、2トン積のトラックで60台分のカヤとフキ大工など600人を超す人が必要だった。
蔵も離れにあった中庭には大きな石があった!曲り家は、人の住む母屋(おもや)と馬のいる馬屋(うまや)が一体となったL字型の建築様式の住宅で、人馬が一つ屋根の下で暮らしていた。 大きく分けて馬屋・土間・住居の3つの空間からなり、南向きに建てられた母屋(住居)の西部分から南へL字形に飛び出した部分が土間と馬屋である。
R396から観た千葉家の曲がり家千葉家住宅五棟の説明一般的に曲がり家は、馬屋の部分が日当たりのよい南側に面していることが多く、馬の特産地でありながらも寒い東北地方において、人々が馬を大切に育てていたことを窺い知ることが出来る。千葉家住宅はゆっくりと時間を掛けて来たいところである。(8月9日写真撮影)野村胡堂につづく・・・
<千葉家住宅>
住   所:岩手県遠野市綾織町上綾織1-14 電話:0198-62-9529
営業時間:8:30~17:00(11月~3月9:00~16:00)年中無休
入場料金:一般350円 高校生250円 小・中学生100円
交   通:JR遠野駅から早池峰バス綾織・達曽部線『千葉家』下車       
       盛岡市、花巻市から国道396号で遠野市街への入口付近
無料駐車:30台あり

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