2011年11月28日月曜日

当尾の里 石仏めぐり

つづく・・・美しい日本の歴史的風土100選や歩きたくなる道500選にも選ばれた京都府の南端にあり、付近一帯は当尾(とうおの)の里と呼ばれている。案内版
岩船不動明王磨崖仏(通称一願不動)
奈良県に隣接する山村で加茂・当尾には、中世のころ多くの僧が都を離れて居住し修行に専念していたという。歴史のある岩船寺と近くには九体阿弥陀仏で知られる浄瑠璃寺がある。また、点在する社寺の間を結ぶ道端には石塔・石仏(自然の岩壁に刻んだ磨崖仏)が多く見られ、それら総称して”当尾石仏群”と称している。中には鎌倉時代の年号を刻んだ石仏もあり、これらを見て歩くハイキングコースがある。ねむり仏(地蔵石仏)
わらい仏は右に観世音菩薩、左に勢至菩薩を従え、浄土への来迎を示している
「岩船寺」の存在を示す最も古い記録は、寺の西方にある岩船不動明王磨崖仏(通称一願不動)の名で知られているが、そこには1287(弘安10)年の年記とともに「於岩船寺僧」の文字がみえる。右に折れる道を下っていくと大きな岩に線刻された「不動明王立像」の磨崖仏に至る。小高い山が岩船寺、わらい仏岩船寺から降りた道
急傾斜の手すり付きの岩道がしばらく続いて、右半身が不自由なぼくには難儀だったが同行していた2,3人の方たちがサボートしてくれ感謝である。なおも急斜面の下り坂が続くやがて、「わらい仏」の案内板のある三つ角に差し掛かった。正面に「阿弥陀如来坐像」左側面に「地蔵菩薩立像」
唐臼の壷
「わらい仏」は、当尾の石仏の中で最も知られた阿弥陀三尊像で、右に観世音菩薩、左に勢至菩薩を従え、浄土への来迎を示しているとされる。わらい仏の左横に「ねむり仏(地蔵石仏)」、ボランティアの解説によると、この石仏は永い間土の中で休んでいて、「ねむり仏」の名が付いたとのことだ。阿弥陀仏の横には、線刻の灯篭や火袋に灯明を供えることができる廃寺、瑞巌寺址の石段
わらい仏とねむり仏を見てからは急斜面の手すり付きもなく下り道であった。
左側に「からすの壷」がある(「からす」とは、烏ではなく、「唐臼」の意味)。
右側正面に「阿弥陀如来坐像(1343年)」がある。阿弥陀仏の横には、線刻の灯篭や火袋に灯明を供えることができると話してくれた。また左側面に「地蔵菩薩立像(1343年)」が彫られているが注意しないと見落とかねない。あたご灯籠

瑞巌寺址の石段をみて、あたご灯籠を左に折れ、浄瑠璃寺案内板を通って、道の左側に「やぶの中三尊」がある。この三尊は最も古く年、1262(弘長2)年の銘あり、首切り地蔵とともに当尾の里の最古の石仏である。正面に地蔵菩薩、向かって右に錫杖を持つ十一面観音、左の岩には阿弥陀如来坐像が彫られている。きれいな紅葉
案内板
残念ながら「首切り地蔵」は時間の関係上、拝見出来なかった。次回は紅葉真っ盛りな浄瑠璃寺を更新する。
つづく・・・

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