2011年3月5日土曜日

市比賣神社(いちひめじんじゃ)

通称“いちひめさん”は、女人厄除け、市場守護で有名な下京区河原町五条の交差点から南西に位置するところにある小さな神社である。3月3日は雛人形を飾っている女性の守り神として5人の祭神が祀られている
女性の守り神として知られる市比賣神社は、祭神が全て女神をお祀りしていることから、厄年を迎えた女性の厄払い、良縁・子授け安産の祈願に来られる方のカップルが多く、全国でも大変珍しいとされている。植松稲荷大明神
最新式の形態をとる神社だが歴史古い!795 (延暦14) 年、桓武天皇の時代に創建し、京都の左右両市場の守護神として、左大臣の藤原冬嗣公が堀川の西、七条の北(現在の西本願寺)にあったが、豊臣秀吉の時代に現在地に絵馬をかけ願い事を一つだけ言うと叶う移転した。姫みくじは、持って帰るもよし、願い事を入れて預ける事もよい
平安時代、神社の境内は平安京唯一の官営市場であり、全国から産物が集められ貴族から庶民多くの人々が商いの祖神とされ賑わってきた。
1927(昭和2) 年、日本で初めて京都に「中央卸売市場」が開設されたとき、ほぼ中央の構内に市比賣神社の守り神・分社「市姫神社」が祀られている。天児人形や桃かざし、貝合せ江戸時代の双六や立雛があった本殿は神社建築としては大変珍しく、皇室守護のために御所の方向に向いて北向きに建てられているという。境内には「天之真名井(あめのまない)」と称される歴代天皇の産湯に用いられたという井戸がある。京の七名水の一つに数えられ、現在も名水として茶会、花展・書展等に用いられる。また、絵馬を掛け、「天之真名井」のご神水を飲んで手を合わせると、心よりの願い事が一つだけ叶うと伝えられる。
和服の方は姫みくじを一つとられた桃かんざしのお守り
3月3日のひいな祭は神事は神社で行われ、行事は、すべて近くの「ひと・まち交流館」で行われる。13時からは内裏雛などに扮する「ひと雛」や、五人囃子の雅楽に合せ、三人官女が桃の花をかざし、舞などが披露される。十二単や束帯の着付け実演、投扇興や双六・貝合せなどの王朝遊び、ひな茶の接待なども有料で行われる。雛祭りといえば和菓子「ひと・まち交流館」は河原町通を渡った所
マンションの1階部分で神社とは気づきにくく、町並みに溶け込んでおった!このように神事は神社で、催しは交流館で行う最新式の形態をとる市比賣神社だがその歴史は古い。
<市比賣神社>
住   所:京都市下京区河原町五条下る一筋目西入る 電話:075-361-2775
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:境内無料 
       但し・ひいな祭の参観券(お守り・ひな茶付き)1,000円
       ひいな祭会場…ひと・まち交流館
交  通:京阪電車「清水五条駅」下車、徒歩5分 
      市バス「河原町正面」下車、徒歩2分 
駐 車 場:なし 

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