2010年9月24日金曜日

京都御苑 厳島神社(池の弁天さん)

つづく・・・拾翠亭の茶室は東山を借景に勾玉形(まがたまがた)の池が広がり、なお一層景観を引き立たせている。池の中には小さな島があり、そこには厳島神社が祀られている。平清盛が母・祇園女御のために勧請した厳島神社は、九條家の鎮守社
平清盛が母・祇園女御のために安芸の厳島神社を勧請したのが始まりと言われる。清盛は厳島大神を崇拝し、当初兵庫県の築島一社を設け、後に自分の母を合祀した。 後に、京都御苑の九條家邸内の拾翠亭の島中に移転されたと伝わっている。また九條家の鎮守社で御祭神は市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命の宗像三女神だが主祭神に祗園女御を祀っていて池の弁財天として崇敬されている。
古くより家業繁栄、家内安全を護る神として一般の人々から深く信仰されている。池の弁天さんとして親しまれている
珍しい“唐破風鳥居”厳島神社は、珍しい破風型の鳥居として国の重要美術品に指定されている。
鳥居は二本の柱の上に架かる島木と笠木が唐破風の形をなしており“唐破風鳥居”と呼ばれる。北野天満宮・摂社伴氏社(ともうじしゃ)の“中山鳥居”は、左右の縦の柱より貫通されておらず珍しい鳥居で鎌倉時代の作である。百日紅の紅色も鮮やかな高倉橋
高倉橋から遥か前方・建礼門を望む
また古代から蚕養神社(こかいじんじゃ)として織物の始祖を祀っている太秦蚕ノ社に“三柱鳥居”珍しい三角形の鳥居がある。この神社は、木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)となが~い名前である。
この三つが「京都三珍鳥居」に数えられている。
厳島神社から見た拾翠亭と九條池勾玉池から見た厳島神社
京都御苑の厳島神社に祀られている“池の弁天さん”は様々な分野の芸術家たちが大きく巣立っていくことを願っている。中ノ島周辺には高倉橋や勾玉池があり、そこからの景色は池畔に百日紅が綺麗に映っていた。(完)

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