左京区の金戒光明寺の山門のソメイヨシノ桜を仰ぎ観て、隣りの真如堂へ行った。総門は赤く塗られているところから「赤門」と呼ばれて元禄年間に建立された。
敷居が無いのは「神楽岡の神々(別名・吉田山)」が毎夜当寺に参詣する際につまずかないようするためだとの伝説があるという。
真如堂は、桜と紅葉の名所で春秋の季節には大勢の市民や観光客で賑わうが、オフには地元の方がのんびりとお参りや散策に訪れるような庶民的な寺である。
東山の山々を借景に広々とした境内には、本堂や三重塔、鐘楼堂などが建ち並んでいる。
平安初期に、戒算上人が比叡山常行堂の本尊・阿弥陀如来立像を東三條女院の離宮があり、現在の地に移して安置したのが始まりである。
もっとも印象的な三重塔(法華塔)は、宝暦年間(1751~1763)に建立、高さ約30m、1817 (文化14) 年に再建された。
多くの念仏行者の信仰を集めたが応仁の乱(1467)の戦火で焼失した。
本尊は難を逃れ、比叡山や大津など市内を数ヵ所転々した後、1693(元禄6)年220余年の歳月を費やしてようやく旧・洛東の地に再建されたという。
真如堂の塔頭?かなぁ~、桜が満開になっていた。
本堂の呼び名であった「真如堂」は、その名のとおりで御利益は極楽往生で参拝者の方から親しまれている。
境内を一巡し、鮮やかな朱色に輝くモミジもよいけれど、桜は穴場的な存在であった。(4/5撮影)
0 件のコメント:
コメントを投稿