目も鮮やかな紅しだれ桜に酔いしれた。
庭園は小川冶兵衛(植治)作庭で数奇屋は北村捨次郎作という。
小川冶兵衛の手による庭園、東山を借景に静かに時を刻む…南禅寺界隈の別荘地、老木が見ごとなしだれ桜の花を競演してくれた。
野村別邸(碧雲荘)のしだれ桜から西塔心礎がみえる
琵琶湖疏水から引き入れたせせらぎが奏でる風趣に大正4年、東郷平八郎が「清流亭」と命名したという。
しかし大正14年、この邸宅は2分割され西側は三菱財閥の岩崎小弥太邸、東側は近江長浜出身の実業家、下郷伝平邸に渡ったという。
現在、東側は清流亭、西側は織寶苑となったという。
桜花があふれて百花繚乱のころ、めぐる生命の喜びを、あらためてこの季節が教えてくれているような気がした。(4/5撮影)
0 件のコメント:
コメントを投稿