2015年12月9日水曜日

祇園甲部 襟かえ

歳の瀬も押し迫った今日8日も祇園甲部の置屋・多麻さんで「襟かえ」が行われた。着物の着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟替え』といわれるもので、二十歳になって舞妓を卒業し芸妓(げいこ)さんになる儀式である。
正午過ぎごろ、主役の「恵里葉(えりは)」さんは誂えの黒紋付に身を固めて姿を見せ、男衆さんの手引きでご贔屓筋のご挨拶廻りした。
花見小路の一力茶屋にご挨拶、襟足は普段は二本であるが特別なときは三本にする。
二十歳と思えない落着きがあり、恵里葉さん、微笑がなんとも言えなかった。
舞妓さんは15,6歳ごろから華やかな衣装を見に付け、だらりの帯や舞いの芸事を披露し、芸妓さんの見習い修行段階の人をいう。
祗園郵便局と大和橋を通って新門前通の師匠宅へも挨拶に行った。
昨日、亜矢子さんは衿かえが行なわれ、お礼参りの途中バッタリと出くわした。
修行一年目のとき上唇は口紅をぬらず、襟は可愛い赤い襟とする仕来たりがあるという。
舞妓時代の髪型は地毛を結い、芸妓さんになる1週間から10日ぐらい前から、「先笄(さっこう)」を結という。
髪型は成人を意味する髷として結われている。
恵里葉さんは、各お茶屋さんやご贔屓筋を男衆さんと一緒に回り「今後ともご贔屓におたのもうします」と挨拶した。
襟かえの時期は20歳前後の場合が多く、男衆さんが『多麻さんの恵里葉さんが襟替えのご挨拶にまいりました』とお茶屋のなかで言うと、「あかあさん、どうぞご贔屓に・・・」と挨拶した。
京都花街は祇園甲部、祇園東や宮川町、先斗町や上七軒など広範囲である。
男衆さんと恵里葉さんは、お茶屋さんや贔屓筋の挨拶を廻り、多麻さんに戻った、お疲れが出ませんように!(12/8撮影)

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