クリスマスシーズンにあわせて、府立植物園ではポインセチア展を開催している。この花を観賞するとことしも師走が訪れたことを実感する。
平成3年に開催してことしで第24回を迎え、会場の観覧温室にはポインセチアの展示品種約100品種1000鉢が展示されている。
ポインセチアは、メキシコ原産の植物で「トウダイグサ科」の常緑の低木樹である。
原産国のメキシコ合衆国では、ポインセチアは「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれ、“聖夜”という意味があり“クリスマスの花”になっている。
和名は、“猩々”に似ていることから「大酒飲みの赤い顔が伝説上の動物」であるショウジョウボク(猩々木)と名付けられたという。
ことしは花が様変わりしていて色合いも赤色のほか、黄、白、紫、ピンクなど豊富であった。
名前の由来はアメリカ合衆国の初代メキシコ公使であったJ・R・ポインセット氏に因んで付けられ明治時代に上陸した。
左、15950年に作出された品種で、最も古い、右はポインセチアの原種という。
ポインセチアの花は、赤い花びらのように見えるのは、赤や白、ピンクと色のついた部分は花ではなく、葉の変化したものである苞(ほう)という部分で、芽や蕾を包み込む苞葉と呼ばれ葉の一種で単に苞とも言う。
葉の形の包葉が赤く染まるのが鑑賞の対象で、その赤さは人間の血の色に例えられるという。
日本でも温暖な宮崎県堀切峠の沿道には5万本以上群生しており、赤と緑、そして海の青とのコントラストにはため息が出るほど圧巻するという。
観覧温室夜間開園&クリスマス・イルミネーション(開園時間午後5:30~午後8:00まで(但し、入園は午後7:30まで)、夜間はイルミネーションも点灯し、園内はクリスマスムードが高まってくる。植物園会館では「ミニコンサート」がある。
ことしは葉が落下するよりも暖冬でロウバイが咲いていた!
カンザクラの花や中国の四川大東茶(ツバキ科)も咲いていた。 (12/14撮影)
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