今から約830年前、高倉天皇のとき、1174(承安4)年に源九郎義経 (みなもとのくろうよしつね) は、牛若丸時代、 奥州の商人・金売橘次 (かねうりきちじ) に伴われ、鞍馬山から小高い丘の上にある首途八幡宮に参詣した。
鞍馬山を抜け出して、この地で橘次と落ち合い、奥州平泉の藤原秀衡 (ふじわらのひでひら) のもとへ出発するにあたり、道中の安全を祈願をしたのである。
屋敷近くにあったと伝えられる「内野八幡宮」は名を「首途(かどで)」と改め「出発」の意味を込めて、以来、首途八幡宮と呼ばれるようになった。 また「守護鳩」は首途八幡の神の使者、武勇と仁義に誉れ高き英雄、源九郎義経(幼少・牛若丸)は僅か16歳のときだった。
この故事により、特に旅立ち、旅行の安全信仰を集められた。
この地は古く平安京、御所の北東に位置し、当時より皇后方の尊崇も厚く、桃薗親王の旧跡としても知られ、境内は広く、池・築山をめぐらし、春、桃の木が爛漫と花咲く頃、桃花祭が執り行われたという。
<首途八幡宮>
住所:京都市上京区智恵光院通今出川上ル桜井町102-1
電話:075-431-0977
交通:市バス今出川大宮下車、西へ徒歩5分
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