2012年3月27日火曜日

随心院&小野梅園

つづく・・・小野小町ゆかりの寺で、小町と深草少将の恋の伝説にちなんだ伝統の「はねず踊り」が催された。 隋心院のはねず梅
大玄関と小町歌碑山科小野付近は小野一族が栄えたところで、宮中で仁明天皇に仕え歌人として知られる小野小町もこの地の出身で宮中を退いた後も過ごしたとされる。梅の花枝を挿した編笠姿で登場し小町や少将役に分かれて踊る
はねず踊りの伴奏の方たち舞台ではうす紅色の小袖をまとった地元・小野を中心とした女児たちが、梅の花枝を挿した編笠姿で登場し小町や少将役に分かれ、「小野の梅の木、はねずでござる・・・」とわらべ歌に合わせて優雅に舞った。毎年4/18出雲大神宮の鎮花祭に奉納される
今様の2人はねずは昔の言葉でうす紅色を意味し、同院に咲く梅の花も同名で呼ばれ古くから親しまれている。小野梅園は約230本の梅の木があり、ことしの梅の開花は例年より遅く今が見ごろ、5・7分咲きは過去10年間で2回くらいと司会者が言っていた。同院の観梅祭に合わせ、はねず踊りは披露した。やや桃紅色の梅
白梅隋心院は、仁海(にんがい)僧正の開基で真言宗善通寺派大本山の寺院、本堂の本尊は如意輪観世音菩薩坐像は鎌倉時代の作で、阿弥陀如来座像平安朝藤原時代「定朝作(重文)」及び「快慶作(重文)」の金剛菩薩座像や小野小町文張地蔵・卒塔婆小町坐像等を安置している。紅梅
梅は静かに愛でるもの正暦2年(991)平安時代に一条天皇から寺地を下賜され、弘法大師から八代目の弟子にあたる仁海僧正が牛皮山(ぎゅうひさん)曼荼羅寺を建立、その後、塔頭として随心院を創建した。鎌倉時代、寛喜元年(1229)に後堀河天皇より、小野曼荼羅寺御殿随心院門跡となった。現在は宗祖空海の生誕地に建つ善通寺が善通寺派総本山、随心院は同派大本山となっている。まだツボミはたくさんあった
随心院から選ばれたミス小町さん小町の晩年の姿とされる卒塔婆小町像を始め、小町に思いを寄せて通った「深草少将」の文塚、百夜通いの折、榧(かや)の木、小町が朝夕化粧した屋敷跡の「化粧の井戸」などいくつかの遺跡があった。塔頭の寺で散り椿をみた
穏やかな春とならず、寒い日になったはねずの咲く小野の里に通ったとされる深草少将、小町恋しと百夜通いの悲願を込めた伝説はいまも続いている。市営地下鉄東西線小野駅下車、東に徒歩で約5分のところにある。(完)
<随心院&小野梅園>
住所:京都市山科区小野御霊町35電話:TEL 075-571-0025
拝観:9:00~16:30
本坊:庭園400円 ・障害者350円「車いすは不可」
   梅園:400円(3月1日~3月31日)・障害者350円「障害者車いすは可」
交通:京阪バス随心院下車すぐ
   地下鉄東西線小野駅下車、徒歩約5分
駐車場:無料

0 件のコメント: