2012年3月4日日曜日

京の流しびな 下鴨神社

3月3日、左京区の下鴨神社で「京の流しびな」の神事が11:00から営まれた。直線の参道は糺の森(ただすのもり)を北へ進むと二の鳥居があり、奈良の小川の御手洗橋を渡り、楼門を入ると朝早くから参拝の人たちや観光客がたくさん来ていた。神職が無病息災を祈る神事を執り行われる
総門には天皇陛下御平癒と京の流しびなが懸けられている恒例の桟俵(さんだわら)で作られた質素な流しびなは、子どもたちの健やかな成長を祈り、桃の節句に合わせ当神社の境内を流れる御手洗川で行われた。
春の訪れとともに、すこやかに、愛らしくと、川面に子どもの成長を願い御手洗川に流すと心が清められ、すべての厄はのがれられると言い伝えられてきた。桟俵(さんだわら)で作られた質素な流しびな
内裏様もお祓いを受ける雛人形は、源氏物語にも出てくるほど歴史があり、この行事は宮中の“ひいな遊び”へと発展した。流しびなは日本古来の伝統行事で、災厄を祓うために人形(ひとがた)を身代にしてに川や海に流すことによって厄祓いする習慣から始まった。
女の子が生まれたら無事大きく育つことを願い、雛祭りへと変わりつつ、現在でも流し雛の風習は各地に残っている。いよいよ、内裏様による「流しびな」
平安貴族の衣装纏、正装の束帯(そくたい)姿と十二単の2人京の流しびなの桟俵は、赤衣に金の袴烏帽子、簡素な白梅模様の可憐な夫婦雛、和紙で着物を作り、顔は土を丸め胡粉を塗った素朴な人形に願いを込め、参拝者たちは御手洗川に和紙のひな人形を流し、女の子の無事な成長を祈った。
御手洗川前には、平安貴族の公家(くげ)の正装、束帯(そくたい)姿と十二単(ひとえ)正式名は“五衣唐衣裳”(いつつぎぬ、からぎぬ、も)の衣装で男性と女性が行事に参加していた。
祇園宮川町の舞妓さんたち初めに神職の方から流す
祇園宮川町からは三人のキレイ処・舞妓さんや京都タワーのマスコット・たわわちゃんが愛嬌たっぷりに桟俵の流しびなを御手洗川に流した。続いて、近くの園児らが流しびなを流した後、元気いっぱいに「あかりをつけましょ~ぼんぼりに・・・」と合唱した。たわわちゃんは毎年参加している
幼稚園児の子どもたち大勢の参拝客が次々と大小の桟俵の乗せた「人形(ひとがた)」を川面に浮かべながらゆっくりと時間は流れていった。20名の園児は元気よく「うれしいひなまつり」が披露された
正装、束帯姿の男性と十二単の女性は行事後、記者にインタビュー受けていた川面は色鮮やかな人形で美しく彩られていてた。境内の橋殿に飾ってある七段飾りの雛人形を記念撮影、「京の流しびな」の行事は、京人形商工業協同組合の主催で当神社で第24回目を迎えた。今年の梅の花は遅い・・・
桟俵の乗せた「人形(ひとがた)」を川面に浮かべながらゆっくりと時間は流れていった 「桃の節句」“京の流しびな”は、長い歴史と文化が年月を経ても春の風物詩になっている。つづく・・・

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