京都の北西部、高雄・槇尾・栂尾は三尾といわれ紅葉の名所として知られている。
高雄一帯は市街地よりも気温も低く寒暖の差もあり、例年ならば一週間から二週間、紅葉の見ごろは早く訪れる。
20日日曜日、高雄・西明寺へ紅葉狩りに行った。
四条葛野大路バス停で8号系統の高雄行きの市バスに乗車するが、バスのドアが開閉出来なくなるほどの混雑で身動きのとれず超満員である。終点高雄までの先は長い道のりだが無事9時半ごろバスは到着した!
高雄山の山腹にそびえる山岳寺院の神護寺、西明寺、高山寺はタカオカエデやイロハモミジなど古木が多く残り日本でも有数の紅葉の観光地として名高い。
バスを下車して、すぐ階段を下ったが眺めは最高でカエデや紅葉のすき間から清滝川の清流が美しく見えた。
高雄橋を渡り神護寺へ行く上り坂の参道は参拝・観光客は多数いるが目的は西明寺であり川を10分ほど歩いた。
西明寺は、西山槙尾平常心王院とも呼ばれ、神護寺、高山寺と共に三尾の名刹の一つと言われている。824年から34(天長年間)年、弘法大師の高弟・智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝わる。その後荒廃したが、1275年から78(建治年間)年に、槙尾山寺の我宝自性上人が中興し、本堂など伽藍を建てられた。
1290(正応3)年、平等心王院号を法皇から賜り神護寺より独立した。だが兵火にあって焼亡、1602(慶長7)年に明忍律師により再建された。
本堂に安置されている本尊の「釈迦如来像(重文)」と脇に安置されている千手観世音菩薩像(重文)は平安時代に彫られ立像である。また本堂は1700(元禄13)年、江戸幕府五代将軍徳川綱吉の生母(桂昌院)により寄進され、再建されたものである。表門は、一間薬医門で元禄造営物として貴重なものである。
折れ曲がった清滝川沿いを上流へ・・・紅く色づいたカエデの隙間からみえる朱色の橋と清流が美しくしく見えた。清滝川に架かる朱塗りの「指月橋」を渡ると受付があり、拝観入山料500円のところ障害者手帳提示し250円で中へ入った。
この石段沿いの参道は、門前に清滝川が流れていることもあり、秋には一帯がカエデやイロハモミジのトンネルになっていて素晴らしい紅葉景色が眺められる。Sカーブの山沿いの石段を上ると表門に着いた。
<槙尾山 西明寺>
所在地:京都市右京区梅ケ畑槙尾町1 電話:075-861-1770
拝観入山:500円 ※障害者・250円
拝観時間:8:30~17:00
交 通:「槇ノ尾」下車徒歩約5分
駐車場:なし。但し、近隣に民間の有料駐車場有
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