2011年11月17日木曜日

嵯峨菊花展 大覚寺

晩秋の京都市右京区大覚寺で恒例の嵯峨菊花展が見ごろを迎えている。毎年11月1日~11月30日までの一と月の間大覚寺境内に開催されている。式台玄関から見た嵯峨菊
右京区大覚寺で恒例の嵯峨菊花展大輪の菊は見慣れている、嵯峨菊は姿かたちが繊細で弱々しく華奢、しかし気品を感じられた、風情のある菊を見るのは初めてで落着いてながめる好い日であった。白は嵯峨の雪
桃色は藤娘という嵯峨菊は古代菊で江戸時代に品種改良が進んだ菊の一種で日本三大名菊の一つに挙げられる。大覚寺で栽培されている門外不出の嵯峨菊は、全くハデさのない菊だが、けな気に無心に咲き人の心を癒してくれる。
細い花弁で気品のある嵯峨菊の見ごろは11月中旬、約500鉢が公開されている。見事な嵯峨菊花展の数々
震殿の前、嵯峨菊花展嵯峨菊は離宮だった嵯峨天皇の時代、大沢池の菊ケ島に自生していた野菊を、長い年月かけて王朝風に「天、地、人」に仕立てたものである。王朝風の典雅な雰囲気の回廊を歩きながら風情ある嵯峨菊花展をゆっくり鑑賞する
御影堂に咲く嵯峨菊嵯峨菊の仕立て方にはルールがあり、一鉢に3本仕立て、観賞するのによい高さ2mに育てるそうだ。花は先端に三輪、中程に五輪、下に七輪と「七、五、三」の3段に咲かせるという。黄色は右近橘
嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していた野菊だった、朱色は小倉錦花弁は平弁で54弁、長さは約10cmが理想とされ、菊色は嵯峨の雪という白、右近橘という黄色、朱色は小倉錦、桃色は藤娘など4色あった。1本だけ紅葉
赤い実の南天の木咲き初めは花弁を横向きに、最後は茶筅(ちゃせん)を逆さにしたように上を向くことなど、面白い性質もあると知った。花の最終形は少し花弁をすぼめた茶筅の姿で気品を感じた。葉も、下部が黄色で中程が緑で上の方は淡緑に配して春夏秋冬を表現しているというが、理屈はともかく見事な仕立てで洗練していた。嵯峨菊と大沢の池
御影堂前の菊と借景は嵐山元嵯峨天皇の離宮だった大覚寺、王朝風の典雅な雰囲気の回廊を歩きながら、すらりと伸びた何百鉢もの風情ある嵯峨菊花展をゆっくり鑑賞した。
<嵯峨菊展 大覚寺>
住   所:京都市右京区嵯峨大沢町4(大覚寺境内)
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:大人500円 / 小中高生300円 (大覚寺・祇王寺共通券)600円  
      ・障害者 手帳提示無料
交   通:市バス28,91,92系統終点「大覚寺」
       京都バス61,71,80,81系統終点「大覚寺」下車すぐ前     
       JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩約15分
駐車料金:乗用車500円
お問合せ:075-871-0071(代表)

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