2009年11月29日日曜日

洛北・源光庵(げんこうあん)

楼門二層部の「復古禅林」と書いた額
曹洞宗 鷹峰山寶樹林 源光庵25日水曜日、朝、某TV局が紅葉のシーズンで源光庵の有名な「丸い窓」や「四角い窓」が放送されたと言うニュースを病院リハビリ待合室でk氏から聴いた!
彼も同じ脳疾患の病で倒れ近隣の病院リハを受けてもう10年の歳月になる。
27日早速、源光庵を訪ねて見ることにした。本尊は釈迦牟尼仏
本堂源光庵は、洛北鷹峯(たかがみね)にあって曹洞宗の寺院で山号は鷹峰山。正式には鷹峰山寶樹林源光庵という。
本尊は釈迦牟尼仏で貞和2年(1346)、臨済宗大徳寺の徹翁義亨(てつおうぎこう)により隠居所として開基され初めは復古堂と言った。 書院で紅葉が楽しめる北山を借景とする枯山水の源光庵庭園
その後、元禄7年(1694)加賀の大乗寺の卍山道白(まんざんどうはく)禅師が再建され曹洞宗へ改宗された。また卍山道白は当時の曹洞宗の慣習を憂い、旧規の復古を願い自らを復古道人と名乗り、本堂に「復古禅林」を掲げたとう。このことから別名「復古禅林」とも源光庵は言っている。表門から参道を奥へ進むと、「復古禅林」の額に注目、左右に丸窓をもった珍しい楼門がある。
左手は本堂で右手拝観受付、履物は自分で持たなければならないが“気を使ってくださった”障害者の私には一寸した心配りが嬉しかった!角窓が「迷いの窓」
丸窓が「悟りの窓」書院に入ると北山を借景とする枯山水の源光庵庭園、色鮮やかな紅葉が楽しめる。暫く書院でぼんやり紅葉を眺めていると葉がはらはらと落ちていく光景が風情を漂わせている。次いで源光庵の名を広めた「悟りの窓」と「迷いの窓」を前にして座った。悟りの窓は円型に「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現しているという。迷いの窓は角型に「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表している。窓越しの庭園をしばし見つめ”禅の境地”に触れながら訪れた人々は紅葉がのぞく二つの窓を静かに見つめていた。
本堂に祀られている本尊釈迦牟尼佛にお参り、この本堂は元禄7年再建時の建物だという。血天井、足型跡
血痕が残る血天井頭上には、慶長5年(1600)7月に伏見桃山城で起きた戦いの遺構である。
家康の家臣で伏見城留守居役の鳥居元忠(とりいもとただ)ら千八百余名は、攻め込んできた石田三成軍と交戦したが力尽きてしまう。
残った三百八十余人は城内で自刃したという。それらを語り継ぐ痕跡で足形あり、手形ありで不気味で血痕が残り血天井といわれている。気分をかえて・・・総門の傍にあった紅葉
伏見桃山城の床板の一部を移したもので、これらの諸兵の菩提を弔っていて、文化財として維持している。京都では源光院のほか、血天井は5ヶ所もあると言う。
<源光庵>
・住所:京都市北区鷹峰北鷹峰町47 ・電話075-492-1858
・拝観:大人400円/障害者200円9時~17時
・交通:市バス「源光庵前」下車1分

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