2019年11月3日日曜日

護王神社 亥子祭

上京区にある護王神社は、1日、平安時代の宮中の年中行事であった“亥子餅”の儀式を再現した神事「亥子祭(いのこまつり)」が17:00から営まれ、禊儀をする奉仕の一ノ女房と5人がそれぞれの位置で平安朝古儀を再現した優雅な祭であった。
平安朝古儀を再現した優雅な祭で、雅楽が流れるなか平安装束に身を纏った聖上(宮司)以下祭員と五人の奉仕女房が拝殿の上で亥の子餅をつく儀式を執り行なった。
亥子祭の神事は三つに分かれ、本殿ノ儀、次に御春ノ儀、御所 献上ノ儀である。
拝殿の座に五人の奉仕女房は臼杵等々の御春式を整えた。
五人の女房。
式司は杵で餅をつき、式員は古歌「神奈月」を唱える。
式員が袖で口を隠して「いのちつくつかさ」と唱え、 女房が袖で口を隠して「いのちつくさいわい」と唱えた。
つき上がった亥子餅を唐櫃におさめ、神前に奉り御所に献上、雅楽が流れる中、平安装束に身を纏った平安朝古儀を再現した優雅な祭である。
亥子餅献上ノ儀の行列は同社から蛤御門・御所清所門に入り、餅を朝貢列(貢物を捧げること)によって京都御苑に献上した。
亥子祭は平安時代、旧暦10月(亥の月)亥の日に行われていた宮中の御玄猪(おげんちょ)の儀式を再現した神事で、無病息災と子孫繁栄を祈る行事である。
境内では、皆で「亥子囃」を歌いながら楽しく亥子餅がつかれた。また「ご神酒」や「おでん」などをいただいた。(11/1撮影)

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