雨がぱらつく天候だったが止み、午前9時、先頭の長刀鉾が進んでくる。
ことしは四条河原町交差点で祇園会巡行を見た。
見せ場は、交差点で90度の進行方向を変える「辻回し」、車輪の下に割り竹や棒を敷き、水をかけ、引っ張り手たちが音頭に合わせて一斉に綱を引くと、山鉾がギシギシと大きな音を立てながら回り、沿道から拍手や歓声がわき起こった。
二番目に「くまモン」で人気を博した山伏山と白楽天山。
孟宗山の胴掛けは、故・平山郁夫氏の「砂漠のラクダ行・月」、函谷鉾の辻回し。
太子山と四条傘鉾。
占出山と月鉾は鉦(かね)や笛・太鼓の祇園囃子が響く中、「エーンヤーラヤー」の掛け声を合図に四条河原町交差点に差し掛かた。
芦刈山と人気があるカマキリの蟷螂山。
明治までは「花盗人山」と呼ばれていた保昌山、ベルギー製の見送りは必見(重文)の鶏鉾。
伯牙山と綾傘鉾の六人の稚児たち。
綾傘鉾の棒振りと祗園ばやし、続いて霰天神山。
菊水鉾と木賊山(とくさやま)。
郭巨山と油天神山。
放下鉾は、まるで生きているかのように手足が操れる仕組みで巡行時、三人の人形遣いによって、優雅な舞が披露された。昭和4年からダミーの稚児人形が使われた。
巡行が終わったら各鉾町内に帰着するとすぐに解体され、それは、神座に集めた疫神を四散させないためという。町衆が脈々と受け継いできた晴れやかな祭りの気分を、見物客も私も満喫した。(7/17撮影)
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