2016年7月18日月曜日

祇園祭 山鉾巡行2016

日本三大祭りの一つ、祇園祭・前祭(さきまつり)の17日、ハイライトとなる山鉾巡行が繰り広げられた。祇園祭は、「動く美術館」と言われる華麗な懸装品に飾られた山鉾23基が囃子(はやし)を奏でながら、都大路を進み華やかな姿を楽しんだ。
雨がぱらつく天候だったが止み、午前9時、先頭の長刀鉾が進んでくる。
ことしは四条河原町交差点で祇園会巡行を見た。
見せ場は、交差点で90度の進行方向を変える「辻回し」、車輪の下に割り竹や棒を敷き、水をかけ、引っ張り手たちが音頭に合わせて一斉に綱を引くと、山鉾がギシギシと大きな音を立てながら回り、沿道から拍手や歓声がわき起こった。
二番目に「くまモン」で人気を博した山伏山と白楽天山。
孟宗山の胴掛けは、故・平山郁夫氏の「砂漠のラクダ行・月」、函谷鉾の辻回し。
太子山と四条傘鉾。
占出山と月鉾は鉦(かね)や笛・太鼓の祇園囃子が響く中、「エーンヤーラヤー」の掛け声を合図に四条河原町交差点に差し掛かた。
芦刈山と人気があるカマキリの蟷螂山。
明治までは「花盗人山」と呼ばれていた保昌山、ベルギー製の見送りは必見(重文)の鶏鉾。
伯牙山と綾傘鉾の六人の稚児たち。
綾傘鉾の棒振りと祗園ばやし、続いて霰天神山。
菊水鉾と木賊山(とくさやま)。
郭巨山と油天神山。
放下鉾は、まるで生きているかのように手足が操れる仕組みで巡行時、三人の人形遣いによって、優雅な舞が披露された。昭和4年からダミーの稚児人形が使われた。
コンチキチンの祇園囃子は各鉾独特の曲があってその歴史は能楽の影響を受け曲目は30曲余りもあり、それぞれ山鉾独自のものという。岩戸山の「辻回し」としんがりは船鉾。
巡行が終わったら各鉾町内に帰着するとすぐに解体され、それは、神座に集めた疫神を四散させないためという。町衆が脈々と受け継いできた晴れやかな祭りの気分を、見物客も私も満喫した。(7/17撮影)

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