野村別邸 ハナショウブ

野村別邸（碧雲荘）のハナショウブがことしも美しく咲いているの観に行った。野村別邸（碧雲荘）は岡崎白川通りの閑静なお屋敷が佇まいする中にある 春は枝垂れ桜が咲き、6月別邸入口にハナショウブが綺麗に満開に咲いていた。

風光明媚な東山を借景に、琵琶湖疏水を引き込んで庭池を築いたハナショウブ群は、以前は一般公開されていたが、ここ2，3年は残念ながら遠くからしか見ることが出来ない。

南禅寺塔頭の跡地に建つ野村別邸は、野村財閥（野村證券他）の創立者、野村徳七（二代目）の別荘で『碧雲荘』は2006年（平成18）に重要文化財に指定されている。

明治時代、南禅寺から政府に上納したもので、二代目徳七は「敷地の半分を大池泉に・・・」という壮大な構想は「植治（小川冶兵衛）」の得意とするところであった。

疎水を引いて東西に長い池を配し、「蘆葉」と呼ばれる舟茶室を浮べ、池の畔には茶室や書院を並べる作庭であった。

野村別邸（碧雲荘）の内部などは木造平家屋建や桟瓦葺を用いた大玄関、能舞台、書院、洋室、書斎、茶室などの建物が配置されているという。

野村別邸は別荘で『碧雲荘』は2006年（平成18）に重要文化財に指定された。

以前は玄関前のハナショウブを見ることができたが、今は防犯センサーで立入禁止となっている。

訪れる人も少なく、別荘地前に咲くハナショウブが見事であった。（6/5撮影）