男衆さんの手引きで日頃お世話になっているお茶屋の女将さんやご贔屓筋さんにご挨拶して回る慣わしである。
正午を半時間ほど回ったその時、羽織着物姿の男衆さんと今日の主役「真咲」さんは、置屋・美の八重さんから挨拶廻りのため姿を見せた。
真咲さんは別誂えの黒留袖、紋付に身を包み、扇子を持ち着物の裾をたくし上げ“襦袢”は金銀摺箔文様入りの正装であった。
祇園甲部は範囲が広く花見小路四条から上と下に別れて置屋「美の八重」が分らなかった。
京舞・井上流五世家元の井上八千代師匠宅にもご挨拶した。
真夏を思わせるような気温と写真愛好家たちの熱気で超混雑、祇園末吉町通りは大勢の人並みで溢れパニックだった。
真咲さん、お知り合いがいるのか笑顔で会釈した。
男衆さんが美の八重さんの「真咲」さんの『襟かえのご挨拶にまいりました』というと、真咲さんは女将さんに「おかあはん、どうぞよろうしゅうにおたのもうします」とあいさつを丁寧に声が響いた。
口元や目尻の京紅がとても美しく、20歳そこそこと思えない艶っぽさがあった。
華やかな襟かえの髪型は、絢爛豪華な「先笄(さっこう)」の髷(まげ)を結う、時期は20歳前後の場合が多く芸妓さんになる1週間から10日ぐらい前から準備をするという。
今日は襟かえで芸姑さんになるため正装でお茶屋さんやご贔屓のお店に挨拶回りをされた真咲さん、暑い中ご苦労さんでした。(5/25撮影)
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