2015年5月26日火曜日

祇園甲部 襟かえ

25日、祇園花街・甲部の置屋「美の八重」さんで舞妓さんから芸妓さんになる「襟かえ」の儀式あった。
祇園甲部の置屋「美の八重」さんで「襟かえ」があった。
一力茶屋の暖簾をくぐって新芸姑の真咲さんが出てきた。男衆さんの手引きで日頃お世話になっているお茶屋の女将さんやご贔屓筋さんにご挨拶して回る慣わしである。
好くお似合いの鬘(かつら)であった。
正午を半時間ほど回ったその時、羽織着物姿の男衆さんと今日の主役「真咲」さんは、置屋・美の八重さんから挨拶廻りのため姿を見せた。
真咲さんは別誂えの黒留袖、紋付に身を包み、扇子を持ち着物の裾をたくし上げ“襦袢”は金銀摺箔文様入りの正装であった。
新芸姑さんの真咲さん、笑顔が好い・・・。祇園甲部は範囲が広く花見小路四条から上と下に別れて置屋「美の八重」が分らなかった。
京舞・井上流五世家元の井上八千代師匠宅にもご挨拶した。
真夏を思わせるような気温と写真愛好家たちの熱気で超混雑、祇園末吉町通りは大勢の人並みで溢れパニックだった。
真咲さん、お知り合いがいるのか笑顔で会釈した。
安藤孝子さんのお店も訪ねた。
舞妓さんから芸姑さんになるための儀式も済ませ、晴れて新芸姑「真咲」さんを撮影するため行った。
男衆さんが美の八重さんの「真咲」さんの『襟かえのご挨拶にまいりました』というと、真咲さんは女将さんに「おかあはん、どうぞよろうしゅうにおたのもうします」とあいさつを丁寧に声が響いた。
口元や目尻の京紅がとても美しく、20歳そこそこと思えない艶っぽさがあった。
深く抜いた襟足の美しさと普段の二本線や特別の三本線も妙にこころが艶めかしくなった。
着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟かえ』といわれるもので舞妓を卒業、芸妓(げいこ)さんになるお披露目である。
華やかな襟かえの髪型は、絢爛豪華な「先笄(さっこう)」の髷(まげ)を結う、時期は20歳前後の場合が多く芸妓さんになる1週間から10日ぐらい前から準備をするという。
四条通りを西へ歩く真咲さんと男衆さん。
西花見小路で・・・。今日は襟かえで芸姑さんになるため正装でお茶屋さんやご贔屓のお店に挨拶回りをされた真咲さん、暑い中ご苦労さんでした。(5/25撮影)

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