庭苑内では満開のシランやクローバー、野アザミ、ミヤコワスレ、キョウガノコ、ハルジオンなど多くの春を彩るさまざまな草花たちが華やかに咲いていた。
新緑の眩しい季節、広々とした約1万5千坪の平安郷の庭苑の中には、小川が流れている。
その両脇にカキツバタなどが植えられていて、見事なまでに行き届いていたが今年は一週間も遅く三番花、残り少なく残念であった。
風光明媚な風情が保たれていてる山麓は歴史的風土保存特別地域に指定にされており、嵯峨野広沢池付近は平安時代の面影を残している。
爽やかな新緑の季節、涼しい風を受けながら広々とした庭苑を散策するのもまた格別の感じである。
広沢池畔に降りて池の遊覧に楽しんだ、和舟は20人乗りで池の一隅に浮かぶ二隻の和舟、平安時代に出来上がったとされる貴族の舟遊び、新緑の静かな水面(みなも)に舟をこぎ出して、時を隔て優雅にゆったりと大宮人(宮中に仕える人)の貴族の心になったような心地になった。
貴族の心になったような心地になり水上に繰り広げられた王朝絵巻に思いを馳せてみた。
広沢池畔に一条山越通りの一角に世界救世教の聖地・平安郷がある。
春夏秋冬、可憐な花が咲き誇る憩いとして庭園を設け人々の安らぎの場としたという。
教祖が美をこよなく愛したことから、自然豊かな美しい景色のある春と秋が好く、京都・平安郷は1950(昭和25)年ごろ聖地となった。
平安郷・新緑の一般公開は一日だけで、素晴らしい光景でカキツバタなど草花を楽しみ、広沢池の和舟に乗船し優雅な一日を楽しんだ。
広沢池や嵯峨野を眺め、「春遊亭・上の茶屋」で休憩をとり、鹿王院の京菓子・嵯峨嘉(さがよし)さんのかしわ餅と無料の野点を一服所望した。 (5/17撮影)
<平安郷・新緑の庭苑一般公開>
日時:5月17日(日) 10:00開門~16:00閉門
平安郷 「広沢池・船遊覧」「抹茶・無料接待」
場所:京都市右京区嵯峨広沢池下町24-1
電話:075-872-3550
交通:地下鉄御池天神川駅から市バス「山越中町」下車徒歩7分
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