四月の水口播種祭に始まり、六月の田植祭と御神のみたまの働きによって成長し稔った稲穂を刈り取るお祭りである。
晴れ上がった25日、本殿での祭典の後、神田では神職のお祓いの後、神楽女(かぐらめ)が鎌(カマ)を手にして舞った。
茜襷(あかねたすき)に菅笠(すげがさ)姿の20数名の男女が、境内の神田に入り黄金色に輝く稲を収穫する「抜穂(ぬきほ)の儀」を行った。
平安朝の汗杉(かざみ)装束を身に着けた神楽女が鎌と稲穂を手に古式ゆかしく「抜穂舞」を舞った。
毎年、三島初穂講(大阪府摂津市)の奉仕者の方が、神田に入り黄金色に稔った稲を丁寧に刈り取った。
神田で栽培された米は毎年約150kgを収穫され、朝夕、神前に供えられるという。
鮮やかな緋袴姿、手甲脚絆の男女が神田の稲を刈り取った。
収穫を感謝する新嘗(にいなめ)祭の以降は神に奉げる「御饌(みけ)」として用いられている。
また稲藁は火焚(ひたき)祭に焚き上げられる。
抜穂祭は豊かに実った稲を刈り取る行事で、一連の農耕神事で 刈り取られた。
お米は新嘗祭(11月23日)にお供えされ、稲藁は火焚祭で焚き上げられる。(10/25撮影)
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