左京区下鴨神社で3日、「京の流しびな」の神事が11:00から営まれた。平安装束の束帯(そくたい)姿と十二単(ひとえ)の正装の男女が桟俵(さんだわら)の小舟に乗せた人形を境内の御手洗川に放し、大勢の市民や観光客が見守るなか放流した。
恒例の「流しびな」27回目を向え、3月3日の桃の節句に下鴨神社境内を流れる御手洗川で行われた。
京の流しびなの「桟俵」は、赤衣に金の袴烏帽子、簡素な白梅模様の可憐な夫婦雛、製造職人が減少し生産量が不足のため、無料配布を中止し小500円、大1000円の有料だった。
流し雛の儀は斎主、宮司、平安貴族の公家(くげ)の正装の束帯姿と十二単、正式名は“五衣唐衣裳”(いつつぎぬ、からぎぬ、も)の衣装で男性と女性の順で流し雛は流された。
宮川町の芸舞妓さん三人が来てくれて華やかになった。
日本古来の伝統行事で人形に災厄を託し、川や海に流すことによって厄祓いする習慣から始まった。
近隣の二組の幼稚園代表が桟俵を貰い、小さな姿で歩みそっと流しびなを放った。
京都タワーのマスコット「たわわちゃん」と端午の節句のイメージキャラクター「鎧甲太郎」君が愛嬌たっぷりに桟俵の流しびなを御手洗川に流した。
子どもの成長を願い、御手洗川に流すと心が清められ、すべての厄はのがれられると言い伝えられている。
和紙で着物を作り、顔は土を丸め胡粉を塗った素朴な人形に願いを込め、御手洗川に流し、女の子の無事な成長を祈った。
御手洗川前では、大勢の参拝、観光客が次々と大小の桟俵の乗せた「人形(ひとがた)」を川面に浮かべ桟俵の人形で美しく彩られていった。(3/3撮影)
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