祇園白川沿いで8日午前11:00、歌人・吉井勇を偲んで「かにかくに祭」が催された。祇園をこよなく愛した、歌人・吉井勇を偲び、祇園甲部の芸舞妓が歌碑に白菊を手向けて“かにかくに碑”で献花が行われた。
この日は、晴天で歌碑の前で3人の芸舞妓さんが登場すると花街の華やかな雰囲気が醸し出された。
祗園甲部の置屋・柴田さんの芸妓の豆まるさん。
舞妓ちゃんの豆珠ちゃんと豆さやちゃん。
冨美代の女将さんから・・・「かにかくに碑」の前で、芸舞妓さんが白菊を供え、静かに手を合わせ献花した。
歌人・吉井 勇は、鹿児島藩士吉井友実(伯爵)の孫として東京に生まれ、晩年は京都に隠居、北白川周辺に住み祇園に通ったといわれている。
当時、白川の両岸に茶屋が建ち並び、建物の奥の一間は川の上に少々突き出ており、「枕のしたを 水のながるる」はそのものの情景を詠んでいて、文人・夏目漱石や谷崎潤一郎ら有名作家や画家が多く訪れたと言う。
毎年、歌碑前で『かにかくに 祇園は恋し 寝(ぬ)る時も 枕の下を 水のながるる』 と詠み、 芸舞妓さんの献花がはじまると僅か10分~15分間に報道関係や多くの写真愛好家や観光客らが、しきりにカメラのシャッターを切っていた。
(11/8撮影)
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