24日、縁切り神社としても知られる東山区の安井金比羅宮で、使い古したり折れた櫛やかんざしに感謝する「櫛まつり」が行われた。
境内北側にある櫛塚(久志塚)は、女性の命とも言われる髪の美しさを引き立てる櫛が祀られている。
1961(昭和36)年9月、「櫛に感謝する心を・・・」ということから、多くの美容家たちによって櫛供養が行われたのが始まりである。
櫛まつりは今年で第52回を迎え、境内の久志塚前に42名の女性が勢揃いし、奉納された櫛を供え、宮司が祝詞を奏上し供養を行い法要が営まれた。本殿前の拝殿では「奉納舞踊 黒髪」の披露となった。
古墳期から奈良、平安、室町、桃山、江戸(前、中、後期)、明治、大正、そして現代の舞妓さんまでのさまざまな時代の髪型に基づき、地毛で結い上げ、髪形、衣装の説明と解説も付け加えた。
しかし、その拝殿の舞台も人が多く狭すぎる感じがするが訪れた参拝者は盛んにカメラのシャッターを切っていた。
着付けと結髪の正しい伝承を目的に、それぞれ各時代の風俗の髪形と装束に扮した42人の着物姿の女性らがゆったりと優雅なときを刻んでいた。
「時代風俗」のパレードはその時代の衣装をした女性たちが花街・祇園石段下を練り歩き、白川通り巽橋で一休み、花見小路一力亭前を通り、金比羅宮へと戻った。
この祭りは櫛の日にちなんで“九・四の日”に開催されていたが、最近では9月第四月曜日に京都美容文化クラブが主催して行うようになった。
<櫛まつり・安井金比羅宮>
場所:京都市東山区東大路通松原上ル下弁天町70 電話:075-561-5127
境内:無料
時間:式典12:00~行列出発14:00~
交通:市バス、東山安井下車すぐ
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