烏相撲の起源は、上賀茂神社の祭神の祖父・賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)が神武天皇東征に際し、八咫烏(やたがらす)に姿を変えて先導したという故事があり、信仰と烏相撲との結びつきが深いとされている。
立砂が東西に置かれ、行司がそれぞれの相撲童子を引つれ、土俵中央から斎王代の正面に進み出て礼を行い、勝利を願って立砂を三度廻ったあと、土俵下の元の場所に戻った。
立砂は当社の祭神が降臨された神山を模ったものである。
細殿では、今年の葵祭の第五十七代斎王代(ゑり善・亀井敦子さん)が、艶やかな十二単(じゅうにひとえ)に身を包み烏相撲を陪覧(ばいらん)した。
カラスが鳴く様子を模した独特の神事に続いて、禰宜方(ねぎかた)、祝方(ほうりかた)に分れ、地元の氏子の童児が真っ白な褌一丁姿の元気いっぱいの相撲を取った。
地域の氏子の小学校3年生から6年生までの男児、約20名を選抜、市無形民俗文化財の指定を受け保存会の人たちの協力で成り立っている。
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